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手作り成人式でエール 事故で障害の長男に、東北の社会人応援団招く

3/9(木) 2:34配信

北國新聞社

 宝達志水町今浜の西宮珠実さん(43)は、交通事故で重度の障害を負い、岐阜県美濃加茂市の病院で療養する長男の隼人さん(20)のために、「手作りの成人式」を行った。先月、二十歳を迎えた隼人さんを励ましたいと考え、東日本大震災後、支援してもらった人たちへの恩返しするために活動している東北の社会人応援団を招き、節目を祝った。

 隼人さんは津幡高3年だった2014年12月、自宅近くで車にはねられて脳挫傷を負い、首から上と右手以外は動かせなくなった。昨年3月、金沢市内の病院から美濃加茂市の中部療護センターに移った後、介助があれば車いすで移動できるまでに回復し、今年2月17日に二十歳を迎えた。

 珠実さんは、社会復帰を目指す隼人さんのために成人式を企画して元気付けようと思い立ち、テレビ番組で知った東北の社会人応援団「青空応援団」に連絡し、岐阜に来てもらった。

 応援団は震災後、東北の高校応援団OBらを中心に結成された。メンバーのほとんどが30歳以上で「震災で応援してもらった恩返しをしたい」という思いを胸に、全国から「応援してほしい」という依頼者の元へ無償で駆け付けている。

 誕生日翌日の18日、中部療護センター横の公園で団員7人が「フレー、フレー、隼人」と力強い声援を送った。隼人さんはスーツ姿で様子を見守り、動かすことができる右手を上げて笑顔で応じ、「ありがとう、ありがとう」と感謝の言葉を繰り返したという。

 隼人さんは、2年後にはふるさとに戻り、リハビリに励む。珠実さんは「応援団のエールに隼人も家族も励まされた。隼人は元気だということを伝えたい」と笑顔で話した。

北國新聞社

最終更新:3/9(木) 2:34
北國新聞社