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「僕らはあの津波を目の当たりにした」サンドウィッチマンの3.11

3/10(金) 20:00配信

TOKYO FM+

鈴木おさむがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組、3月10日(金)の生放送では、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおさん、富澤たけしさんが登場しました。この日は2011年3月11日に起きた東日本大震災を追悼する特別企画を実施。宮城県仙台市出身であるサンドウィッチマンのおふたりが当時を振り返りました。震災時、ふたりは気仙沼でロケ中でした。津波にのまれていた可能性もあったと伊達さんは語ります。

鈴木「あれから6年、明日(3月11日)はどうされるんですか?」

伊達「このあとすぐ気仙沼に向かいます。明日の2時46分は僕らが避難した安波山で黙とうをして。毎年ですね」

鈴木「あのとき、サンドウィッチマンといえば震災の……って感じで。それって芸人さんにとってはマイナスな部分もあるじゃないですか」

伊達「そうですね」

鈴木「でも、面白さがブチ抜いた。それってすごいなと思って」

伊達「ありがとうございます(笑)。でも、それは富澤と相当会議しました。いろいろ言われたんで」

鈴木「売名じゃないかって言われるのもあったじゃないですか」

伊達「ありました、震災芸人とか。ただ、僕らはあの津波を目の当たりにしたわけですよ。芸人ではなく宮城県民として生き残った僕らはやるしかないでしょ、と。『サンドウィッチマンを見たら東北の大震災を思い出す』って声もあるとも言われたんですよ。そしたら富澤が『もっと面白けりゃ大丈夫じゃない?』って」

鈴木「それがすごい。あのときに言ってたじゃないですか。バスで逃げ遅れていたらって」

伊達「僕らが(震災時に)いた場所は、のちに8メートルの津波が来てたらしいです。奇跡的だと思いますね」

鈴木「震災が起きてから街のいたる所に『津波はここまで来ます』って貼られるようになったんですよね。まさかここが、ってみんな思っていても、ここまで来ちゃうんだって……」

伊達「びっくりしますよ。場所によって違うんですけど、女川(おながわ)って地域は、湾が狭くて自然と波が高くなるんですよ。そこは40メートルとか来たんじゃないかな。想像を超えてますよね」

富澤「建物の上にバスが乗ってましたからね」

鈴木「すっごい遠くまで車が運ばれてたりしましたよね」

伊達「特に宮城の沿岸は平野なんですよね。高台がないんですよ。だから津波が4、5キロ先まで来るんです」

鈴木「津波に自分たちがのまれていた可能性も低くはないわけですよね?」

伊達「かなりあったと思います。同じような場所にいた人は、逃げる方向を間違えてそのままのまれたとも聞きました」

鈴木「(安波山に向かったのはロケバスの)運転手さんのチョイスだったんですか?」

伊達「仙台でやっている番組スタッフの指示ですね。その山で番組のオープニングを撮っていたんですよ。スタッフも気仙沼の地理はくわしくないので『じゃあ、あの山に逃げよう』って」

富澤「逆にみんなそこしか知らないっていう」

鈴木「結構みんな車で逃げるじゃないですか。あるときには車を乗り捨てていく勇気も必要ですよね」

伊達「必要ですね。エンジンをつけっぱなしで逃げるっていうのは必要です」

鈴木「なんでエンジン……」

伊達「いざってときにどけられるからです。車を捨てる勇気ってなかなか難しいですけど」

鈴木「ああ~! 実際に経験しているとやっぱり……」

伊達「3月11日、すごい寒かったんですよ。雪もちらついていて。僕らと同じ場所に避難していた人が『毛布を取りに行ってくる』って言って山を下りていったんですけど、帰ってこなかったんですよ。絶対に戻っちゃいけないです。警報が解除されるまで」

(TOKYO FMの番組「よんぱち」2017年3月10日放送より)

最終更新:3/10(金) 20:00
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