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JAC、新型機ATR42-600「エコ・プロップジェット」披露 追い風吹く奄美の「戦略機材」に

3/10(金) 18:48配信

乗りものニュース

ATR機導入は、日本では2社目で2機目

 JAL(日本航空)グループで、鹿児島県の離島などに路線網をもつJAC(日本エアコミューター)が2017年3月10日(金)、新たに導入するATR42-600型機のお披露目式を、拠点を置く鹿児島空港で実施しました。

【写真】特別なJAC・ATR42-600初号機の外観

 ATR社は、フランス・エアバスグループとイタリア・レオナルドの共同事業体として設立されたリージョナル航空機メーカーで、日本の航空会社が同社の機体を導入するのは、熊本県の天草エアライン(2016年営業運航開始)に続きJACが2社目で2機目。JACはATR42-600型機を、今回お披露目された初号機と合わせて9機、購入する計画です。

 このATR42-600型機についてJACの加藤洋樹社長は燃費、騒音、CO2の排出量など環境性能が優れており、「エコ・プロップジェット」と呼ばれている機体で、滑走路が短い空港の路線を有する同社に最適であると、また奄美群島国立公園の島々を結ぶJAC、そうした美しい日本の島々の環境保全にも、この「エコ・プロップジェット」は役立つと話します。燃費が良く、運行コストが低いのも特徴だそうです。

奄美に吹く「追い風」 ATR42-600は「戦略機材」

 ATR42-600型機の特徴として、JACの加藤社長は静かで広い快適なキャビン、十分な収納といった「居住性」を挙げます。

 同機は、JACが1992(平成4)年に運航を始めたサーブ(SAAB)340B型機の後継として導入されますが、それと比較し客室が広くなり、頭上の収納棚も大型化。このクラスのターボプロップ機では入らなかった大きさの手荷物も収納可能なほか、座席はJAL国内線で運航されている「JAL SKY NEXT」仕様に準じた全席革張りシートを採用しています。また、鹿児島の離島を結ぶ「生活の足」でもあるため、機内にストレッチャーを設置できるのも特徴です。

 ATR42-600型機は、4月26日(水)以降に鹿児島~屋久島線、鹿児島~沖永良部線で運航を開始する予定で、5月25日(木)には鹿児島~奄美線にも就航する予定です。

「これから奄美エリアは追い風を受けます」(JAC 加藤洋樹社長)

 2017年3月7日(火)に「奄美群島国立公園」が誕生し、2018年のNHK大河ドラマは『西郷(せご)どん』。そして、最短で2018年にも奄美群島などが「世界自然遺産」に登録される可能性があります。こうしたなかJACの加藤社長は、鹿児島の島々を結ぶ同社の路線はまず「生活路線」であるとともに、「観光路線」でもあるため、JALグループで連携し、この地域に国内外から人を呼び込んで地域活性化につなげたいとのこと。そして、そのための「戦略機材」として、新しいATR42-600型機に期待していると話します。

 なお3月26日(日)の10時30分から15時30分まで、鹿児島空港ホテル前の日本エアコミューター格納庫内で「JACフェスティバル」(入場無料)が開催され、ATR42-600型機の展示やミニライブなどが行われます。

恵 知仁(乗りものライター)