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英エリザベス女王のハンドバッグの秘密が明らかに

3/11(土) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Victoria Ward and Juliet Eysenck】
 英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、90)が公の場でハンドバッグを持っていない姿を見ることはほとんどない。お気に入りの「アネロ&ダビデ(Anello & Davide)」のブロックヒールのパンプスと併せて女王のファッションの定番スタイルだ。日曜礼拝で教会を訪れるとき、公務や謁見(えっけん)の場、公式の肖像写真──女王の手にはいつも大抵、持ち手の付いたおなじみのバッグがある。

 だが私たちは女王のハンドバッグをあれほどよく目にしているにもかかわらず、その中身についてはほとんど知らない。女王はいつも何を持ち歩き、それらにはどんな意味があるのか。分かっていることだけでも少しのぞいてみよう。

 女王のハンドバッグは私物を持ち歩くためだけではなく、お付きの職員らに秘密の合図を送るためにも使われている。晩さん会の席で女王がバッグをテーブルの上に置くと、それは5分以内にその会を終わらせてほしいという合図。バッグを床に置いたときは、女王はその場の会話に退屈しており、女官に助けを求めている合図だ。

 女王は英国王室御用達のブランド「ロウナー(Launer)」のハンドバッグを200個以上所有しているといわれる。お気に入りは同ブランドの「ロイヤル(Royale)」と黒のエナメル革の「トラヴィアータ(Traviata)」。女王が握手しやすいように、持ち手は長めの作りになっている。

 さて、そんなハンドバッグには何が入っているのか。 

 もちろん、一般人のかばんによく無造作に入っている小銭や鍵、切符の半券といったものは女王に必要ない。女王はバスに乗らないから切符も要らないし、いつもドアマンが控えているので鍵も要らない。実はパスポートも持っていない。

 そんな女王でも、時にはバッグの中に散らばったミントキャンディーをごそごそ探すといった「人間っぽさ」を見せることだってあるはずだ。

 2012年、王室の伝記作家が女王のハンドバッグには口紅や手鏡などの日用品と一緒に、日曜礼拝での献金用にきっちりと折られた5ポンド札が入っていることを明らかにした。女王の教会への献金は10ポンドになるときもあるが、どうやらそれは気前のいい場合に限られるようだ。

「エリザベス女王:王座の陰の女性(Elizabeth the Queen: The Woman Behind The Throne、原題)」の著者サリー・ベデル・スミス(Sally Bedell Smith)氏は、ハンドバッグにまつわるその他の秘密として、こっそりとテーブルの下に掛けられるように携帯用のフックが入っていることも明かしている。

 国民との非公式の触れ合いの場から公式晩さん会まで、女王の左腕に下げられたロウナーのクラシックなハンドバッグほど彼女を「象徴」するものはないと、ベデル・スミス氏は言う。同氏は女王のハンドバッグの中をのぞき見したという人や女官に聞いたエピソードを集めているうちに女王のバッグの中身について詳しくなった。

 ベデル・スミス氏は、女王のハンドバッグにはいつも老眼鏡とミント味のあめ、万年筆が入っていると、英女性誌ザ・レディー(The Lady)に書いている。日曜礼拝で献金する「きちんと折られた」5ポンド札か10ポンド札は例外として、現金が入っていることはほとんどない。

 女王のいとこであるジーン・ウィルス(Jean Wills)氏が英南部バークシャー(Berkshire)の家で開いた夕食会に招かれたことのある人物は、女王が携帯用フックをテーブルの下にくっつける前に、その吸盤に唾を吐いたのを見て驚いたという。

「女王がハンドバッグを開けて白い吸盤を取り出して、こっそりと唾を吐いているのを見ました」という同人物の言葉は、ベデル・スミス氏のザ・レディーの記事に引用されている。「女王はそれから、その吸盤をテーブルの下にくっつけました。吸盤にはフックが付いていて、そこにハンドバッグを掛けたのです」

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最終更新:3/11(土) 10:00
The Telegraph

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