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アルペン日本チームの主力はピョンチャンで活躍できるのか! ~IPCワールドカップ白馬大会で見えてきたピョンチャンへの希望~

3/11(土) 9:56配信

カンパラプレス

 3月5~6日、長野県白馬村で開催された「2017 IPC アルペンスキーワールドカップ白馬大会」。各国のトップレベルの選手がシーズンを通して世界を転戦する、このシリーズレースが日本にやって来たのは、2008年以来8年ぶりとなる。今回行なわれた大回転1戦とスーパー大回転2戦を通して確認できたこと。それは、日本の主力選手が、世界の第一線で戦える実力を充分に維持しているという、2018年ピョンチャン・パラリンピックに向けての希望だった。
 今季のここまでを振り返ると、ワールドカップと世界選手権を通して、他国の強力なライバルと新鋭の台頭に日本選手は少々押されぎみのように感じられた。白馬大会初日の大回転でも、女子座位で村岡桃佳(早稲田大学)が3位に入ったものの1位とのタイム差は大きく、そして男子は一人も3位以内に到達できずに海外勢の後塵を拝す結果となった。
 だが、そんな今ひとつすっきりとしない空気は、大会2日目に払拭された。天候悪化が懸念される翌日の予定を繰り上げ、スーパー大回転を一日のうちに2レース実施する特別措置がとられたこの日、2戦目の女子座位で村岡、同じく男子座位で森井大輝(トヨタ自動車)がそれぞれ優勝。日本選手全体としても2戦合わせて5名が表彰台に上り、自国開催の取材に訪れた多くのメディアの期待に応えてみせた。

悲願の金メダル獲得へ、戦略と技術に磨きをかける森井大輝

 ワールドカップ総合優勝のクリスタルトロフィーを2度獲得し、世界中の選手からリスペクトを受けている森井大輝。しかし、パラリンピックの金メダルだけは手に入れていない。2010年バンクーバー大会では、本命視されながら天候と雪質の悪化に苦戦。2014年ソチ大会も同様で、最初の種目の滑降で派手に転倒し、スーパー大回転の銀メダル一つに終わっている。両大会に共通していたのは、シーズン終盤特有の軟らかい雪質。スキーのエッジを鋭く効かせた、1本の細いシュプールがきれいに残るようなターンを得意とする森井にとっては、氷に近いような硬い雪こそが望むべき条件なのだが、近年のパラリンピックはそれにはほど遠い雪質ばかりだった。そして2018年ピョンチャン大会も、雪が緩む恐れが多分にある。悲願の金メダルを獲得するためには、軟らかい雪への対応が必須だ。
 その意味でも、今回の白馬での勝利は大きい。気温が上昇して軟らかくなった雪と、共通のセッティングで2戦を行なったために荒れたコースにライバルたちが次々に散る中、攻めるべきポイントをねらいすました森井の戦略と技術の高さには目を引くものがあった。正直なところ今季は、リスキーな滑りを躊躇なく展開する海外のトップ選手や、成長目覚ましい若手に比べて、少々おとなしくまとまった印象があったが、この滑りができるのなら大丈夫。5大会目の挑戦となるピョンチャン・パラリンピックで、森井が金メダルを獲得する確率は、過去最高に高まっているように思う。

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最終更新:7/14(金) 19:57
カンパラプレス