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ペンギンに癒やされ、イケメンゴリラに大興奮! いま「動物園」が面白い!!

3/11(土) 12:00配信

TOKYO FM+

日本で最初の動物園は1882年(明治15年)に造られた東京の恩賜上野動物園(通称:上野動物園)。国内No.1の来場者数を誇る上野動物園は、1972年に日中国交正常化を記念して中国から2頭のパンダが贈られ、爆発的なブームを起こしました。近年は、旭川市旭山動物園の行動展示やイケメンゴリラのいる東山動物園なども人気。最近では、アニメ「けものフレンズ」の影響もあり、多摩動物公園や神戸どうぶつ王国などが大いに賑わっているそうです。今回は全国のおすすめの「動物園」を、TOKYO FMの番組の中で詳しい方々に教えてもらいました。


◆「動物園でしか体験できないこと」
~タレント 照英さん

横浜の野毛山動物園は市営で入園無料ですが、カメがいて、ワニがいて、サルがいて、鳥がいて……と、こんなに充実した動物園はなかなかありません。トラなんて檻から柵までが50cmくらいしかなくて、手を伸ばせば触れそうな距離。目の前を歩くトラの低いうなり声や存在感に圧倒されました。ただし近すぎて「トラのおしっこが引っかかることがあるので気をつけてください」なんて注意書きもありましたが。今年、そのトラが亡くなってしまったのは本当に残念です。

神奈川県の川崎市には夢見ケ崎動物公園があります。こちらは「え、ここ住宅地じゃない?」と思うような場所にあるのですが、シマウマやレッサーパンダ、小さなサルのマーモセット、ペンギンなどがいて、意外なくらい豪華な顔ぶれです。あまり世間で情報が出回っていないところなので穴場としておすすめできます。

東京なら多摩動物公園。ここはオランウータンが頭上のロープを綱渡りしたり、コアラもいたり、全世界の動物が揃っているんじゃないかと思わせるくらい動物の種類が豊富です。中でも僕のおすすめはユキヒョウ。ユキヒョウは白い体色とブルーアイがとても美しい動物で、僕が動物園で初めて「カッコイイ!」と思ったのがこのユキヒョウでした。

東武動物公園のホワイトタイガーもすごくカッコイイですね。ショウタイムに飼育員さんが柵越しに生肉をぶら下げると、ホワイトタイガーがジャンプしてガラスの壁に貼り付くんです。その様子は迫力たっぷりなんですが、よく見るとガラスにベタッと付いたピンク色の肉球が可愛らしくて(笑)。でもめったに見る機会のない動物の足の裏まで見せてくれるのは動物園ならではだと思います。

ちょっと前にイケメンゴリラで話題になったのが名古屋の東山動物園。ここはとても大きな動物園で、ゾウやキリンに餌付けできますし、サイ、カバなどもいてスター揃いです。僕は番組で話題のイケメンゴリラ「シャバーニ」を取材しに行ったら、シャバーニがガラスに突進してきて本気で威嚇されました。その迫力はキングコングを思わせる怖さで、僕は思わず尻餅をついてしまったほどです。飼育員さんのお話によれば僕の体格が大きいので群れを荒らしに来た同類と思われたのではないかとのことでしたが、本当に貴重な、ゴリラ好きで良かったと思えた出来事でした。


◆「いま注目の動物園といえばココ!」
~動物ライター 森由民さん

いま人気の動物園といえば神戸どうぶつ王国です。ここはもともと神戸花鳥園という名前の鳥類の動物園だったのですが、2014年から那須どうぶつ王国の経営になり、那須で培われたさまざまな要素が持ち込まれて大発展しています。特に力を入れているのが動物のパフォーマンスショーで、大温室の広場では毎日決まった時間になるとトレーナーがワシやタカを飛ばしています。

神戸どうぶつ王国のショーがすごいのは、単に飛ばすだけではなく、ちゃんと訓練して動物たちの能力をしっかりと発揮させているところ。たとえばフクロウが羽音をさせずに飛ぶ様子を間近に体験できます。動物たちにとっては広い空間を思いっきり飛べるのはプラスですし、繁殖に成功しているので彼らの生活を邪魔しているわけでもありません。ミニ牧場でもニュージーランド人の動物パフォーマーが犬を使って羊の群れを動かす牧羊犬ショーをやっています。

京阪神は動物園が集中している上に道路網が発達しているので、神戸どうぶつ王国を始め、いろいろな動物園を見て回ることが可能です。同じ神戸市内にジャイアントパンダがいる王子動物園がありますし、姫路に行けば動物園のほかにサファリパークや水族館もある。京都や大阪にも動物園があるので、いろんな動物園をドライブがてらツアーするのも楽しいでしょう。

福岡県の大牟田市動物園は地方都市らしいコンパクトで親しみやすい動物園ですが、最近は全国的な注目を集めています。というのもここは動物の健康を守るための活動に力を入れていて、たとえばサバンナモンキーに長い尻尾を触られても嫌がらないようなトレーニングを施したんです。これによって尻尾から採血することが可能になり、詳細な健康管理ができるようになりました。つい最近まで動物からの採血なんて物理的に拘束するか麻酔を使うしかなかったのに較べて、トレーニングでなんとかなるというのは本当に画期的です。

一昔前ならそんな事情は舞台裏だけの話だったのですが、大牟田市動物園は情報発信も積極的に行い、それが「より健康でより自然な姿を見せる動物園」として高く評価されています。動物園が伝えるべきは野生動物の姿。その動物の向こうにある野生を感じて、環境の大事さや種を保存することの大切さを理解してもらうことが動物園の目的なので、こうやって舞台裏に対する理解が進むことは百利あって一害なしです。


◆「春は動物たちが活発になる季節です」
~よこはま動物園ズーラシア 事業推進係長 須田朱美さん

よこはま動物園ズーラシアの広さは45.3ha。東京ドーム約10個分の広さがある園内で、110種類の動物が飼育されています。ちなみに現在、動物園の動物はみんな動物園生まれです。世界中の動物園で連絡を取り合って、お婿さんやお嫁さんを迎えたりしながら、数の少なくなった動物を繁殖させています。

ズーラシアのキリンもアメリカの動物園から迎えた3頭です。国内にもキリンを飼育している動物園はありますが、血統が濃くなってしまうのを避けるためにあえてアメリカ生まれのキリンをお願いしました。この子たちが大人になって赤ちゃんを産んだら、今度はその子が国内の子たちと新しい血統を作っていける。そんなことまで考えて動物を導入しています。

近年は野生動物がどんどん減っています。そこで動物園の役割として「種の保存」がとても大きなテーマになっています。そのために動物園同士がどんなふうに協力していけるか、その動物が二度と見られなくなったりしないように何ができるか、そんな課題に一生懸命取り組んでいます。

動物園でぱっと見た感じ柵が低いのに驚かれることがあるかもしれませんが、下が堀になっていたり、動物が柵を飛び越えることがないような設計にちゃんとなっているのでご安心ください。最近は柵をなくし、広いところで動物を飼っている動物園もずいぶん増えました。ズーラシアはその先駆けで、生息環境展示(動物が住んでいた生息地を動物と一緒に再現するスタイル)を取り入れています。

これから春になると動物たちはみんな元気になってきます。野生の動物は日照時間に敏感なので、日が長くなってくると活発になるんです。それから哺乳類なら快適な気温もだいたい22度で同じ。そんなこともあって動物たちはどんどん元気になっていくので、これからの季節はぜひ動物園に起こしください。

ただしズーラシアは夕方4時30分に閉園するのでご注意を。少し早めに感じるかもしれませんが、これは閉園後に動物たちがご飯を食べる時間が必要だからです。さらに飼育係はその様子をしっかり観察して健康状態をチェックしなければいけませんし、飼育係が動物たちと仲良くなる時間もとても大切です。野生動物は具合が悪くても野生の本能で弱みを隠そうとするので、飼育係との信頼関係が重要なんです。そんな事情があるので閉園が早く感じてもご理解ください。

(TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」2017年3月4日放送より)

最終更新:3/11(土) 12:00
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