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「悪人同士を戦わせて悪人が死ぬ姿を見せたい」韓国R指定映画『アシュラ』監督がこめた想い

3/11(土) 13:10配信

AbemaTIMES

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韓国の実力派俳優であるチョン・ウソン、ファン・ジョンミンたちが汚職刑事や悪徳市長などの悪に挑み、腐敗と暴力がはびこる架空の街を舞台に、壮絶な潰し合いを繰り広げる映画『アシュラ』。メガホンを握ったキム・ソンス監督が『アシュラ』に込めた想いを語る。

Q:クライマックスの壮絶な葬儀場のシーンにいたるまで、絶対的な悪どもが壮絶な運命をたどっていく過程を、凄まじいバイオレンスとともに描写している作品ですね。
 
あの葬儀場のシーンでは、この映画のすべてを集約しています。よく観ていただくと、そこまでの人間関係やお互いの立場などが、そのシーンで逆転しています。つまり、それまでの悪の行動を、葬儀場のシーンで立場を変えて再現する構造になっているわけです。悪党が世の中でどう生きて、最終的に出口のない場所に追いやられて絶滅していく姿を描くことが、自分の目標でした。つまり、悪党を絶滅することが、僕の個人的な目標でした(笑)。

Q:悪が自滅していく過程が、宿命的に描かれていて、素晴らしかったです。
 
最初の頃は昼のシーンがあって、空間的にも開放的なシーンが多かったはずです。それが次第に狭い場所に変わっていって、光もなくなっていく。最後には地下で、窓さえない。外の世界と断絶しているわけですね。昔、ローマの地下にキリスト教の人々が隠れていたそうですが、悪党たちが丸裸にされて墓場に追い込まれていく様子を描きたかったわけです。だから“あのような結末”こそ、ふさわしいと思ったわけです。

Q:破滅の雰囲気漂う悪人たちの争いを観ていて、はかない気持ちにもなりました。あえて映画で描いてみて、何か胸に去来するものはありましたか?
 
悪人というものは相手のことを一切考慮せずに、自分が欲しいものを躊躇せずに奪います。権力ゲームも好み、非常に暴力的で、何にでも優劣を付けたがる。自分がトップドックで、相手がアンダードックなどですね。上下関係のことです。そういう欲望を持って楽しみ尽す奴らが悪人だと思いますが、同時に彼らは強くカッコいいと勘違いをしている。よくよく見ると、つまらない、取るに足らない人たちだったりするんですが。

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最終更新:3/11(土) 13:27
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