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「おそ松さん」ゲームは沖縄発だった スマホアプリを沖縄で開発する強み

3/12(日) 5:15配信

沖縄タイムス

 アプリゲームの制作を手掛ける「ちゅらっぷす」(那覇市、椎木隆太代表)が企画・開発し、運営する「おそ松さんのへそくりウォーズ」が230万ダウンロードを超えた。同社の親会社DLE(東京都、椎木代表)は、この実績を受けて沖縄県内2社目の子会社アップビーチ(那覇市、椎木隆太代表)を設立してゲーム事業の拡大に努める。豊富な労働力とクリエイターの横のつながりなど、ゲーム開発の沖縄の強みが表れた事例だ。(政経部・村井規儀)

 ちゅらっぷすは、DLEがIP(知的財産権)を持つキャラクターのゲーム開発を目的に2015年、那覇市に設立した。DLEは当初、首都圏での子会社設立を検討したが人材不足と経費面から難しく、地方を模索。沖縄進出は、行政の情報通信産業の支援と、若い労働力が豊富にあることが決め手となった。

 「おそ松さん~」の開発ではアニメ番組のヒットを受けて、設定の練り直しを重ねて日程は遅れ気味に。ちゅらっぷすの人材では足りず県内同業者から約10人の応援を得て、完成にこぎつけた。ちゅらっぷすの竹廣将史ディレクターは、ヒット要因にアニメ放送中のアプリ発売を挙げ、「クリエイターのつながりの強さ、沖縄からいいモノを発信したい熱意の共有があった。沖縄だから作れたゲーム」と振り返る。

 人材に関しては「リーダーを務めるベテランは少ないが、育てがいのある若者が多い」と竹廣氏。同社とアップビーチの社員構成は、県外出身のディレクター3割と県内クリエイター7割だ。人手不足は全国的な課題だが、沖縄では専門学校などでITを学んだ若者が卒業後も県内に残るパターンが多い。ITカレッジ沖縄が17年度からゲームクリエイター科を新設するなど「企業の需要に応える動きが強まっている」とみる。

 県は海底ケーブルなどITインフラを整え、アプリやアニメなどコンテンツ制作の拡大を見込んでいる。DLEは、16年11月に設立したアップビーチにバージョンアップなどの運営を任せ、ちゅらっぷすを企画・開発に専念させる。竹廣氏は「沖縄オリジナルのキャラクターを生み、ゲーム化していきたい」と抱負を語った。

最終更新:3/14(火) 16:05
沖縄タイムス