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<ツマアカスズメバチ>女王バチ駆除作戦奏功 対馬で大幅減

毎日新聞 3/13(月) 10:17配信

 特定外来生物のツマアカスズメバチが長崎県対馬市に侵入し、生息域を広げている問題で、環境省は同市内の巣の数が今年度は49個となり、前年度の259個から大幅に減ったことを確認した。同省は、昨春初めて実施した「女王バチ駆除作戦」に効果があったとして、今春も住民らに協力を呼びかける。

 ツマアカスズメバチは2012年に国内で初めて対馬市で確認された。中国やインドなどが原産で体長2~3センチ、繁殖力や攻撃性が強くミツバチを捕食する。韓国や欧州では在来種の激減との関連が指摘されており、養蜂業への打撃が懸念されている。対馬には韓国との定期航路があり、船で入った可能性が高いとみられている。

 国は14年度に特定外来生物に指定し、駆除の強化などを図るが、同市内の巣の確認数は、13年度56個▽14年度150個▽15年度259個--と増加傾向にあった。さらに15年に北九州市、16年に宮崎県日南市でも見つかり生息域の拡大が懸念されている。

 同省などは昨春、対馬市内で巣作りと繁殖をする女王バチを狙った駆除作戦を、住民の協力を得て初めて実施した。ペットボトルに乳酸菌飲料を発酵させた「誘引剤」を入れたわな約2400個を市内各地に仕掛け、推計で7000~1万2000匹の女王バチを捕獲した。

 駆除作戦後の昨年6月~今年1月に確認・駆除した巣の数は、前年度の約5分の1に。昨年7、11月に実施した働きバチの生息状況調査でも、ツマアカスズメバチの捕獲割合が前年度から大きく減っており、同省九州地方環境事務所の担当者は「長雨などの気象条件による影響も考えられるが、駆除作戦の効果があった」とする。

 同省は今春も、女王バチの捕獲を実施する方針で、わなの作り方などに関する市民向けの説明会も開いた。同省は「拡大を防ぐためには継続した防除が必要。昨年以上に、多くの人に協力してほしい」と呼びかけている。【小畑英介】

最終更新:3/13(月) 10:36

毎日新聞

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