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ゴキブリの繁殖にオスはいらない? メス3匹で「単為生殖」が促進することが明らかに

ねとらぼ 3/13(月) 19:47配信

 北海道大学の研究チームは、ゴキブリのメスが3匹以上いれば、単為生殖でメスだけの集団を長期間維持できるとした実験結果を発表しました。

【単独飼育と3匹以上の卵鞘形成期間比較】

 メスだけで短期間の内に個体数を増やすことができる「単為生殖」。もともとゴキブリはこのオスなしで繁殖する方法を持つことが古い文献から知られていましたが、今回の実験は単為生殖を促進させる要因について調査したもの。すると、“メス単独”や“交尾できないオスと一緒”に飼育したときよりも、メスを3匹一緒に飼育したときの方が卵鞘(らんしょう:卵が複数入ったもの)がより早く形成されることが分かりました。

 さらに他個体を識別できなくさせても形成が遅くなることから、促進のためには「他個体の出す匂いなどの化学物質や機械的接触を触角などの感覚器で受容することが重要」だとしています。なおメスが出す性フェロモンについては影響がないという結果に。

 あまり知られてないゴキブリの単為生殖ですが、従来考えられていたよりも有効に機能することや、メスが複数で隔離されると単為生殖が促進される事実から「メスの拡散を防ぐことが防除には不可欠」と説明。そのため、オスだけを誘引する“性フェロモン剤トラップ”は有効でなく、メスも誘引できる集合フェロモンの特定が必要だとしています。

 また実験結果から、メスは単独よりも複数でいる方が安定して集団を維持できるとして、「真社会性の獲得に通じる協力行動の萌芽と見なすことができます」とゴキブリの性質についても述べられています。

最終更新:3/13(月) 19:47

ねとらぼ