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ホームから出口まで10分かかる駅、なぜ誕生? それを楽しむ列車も

乗りものニュース 3/13(月) 6:30配信

駅から出るのに階段462段

 電車で到着して、駅から出るのにおよそ10分もかかる駅があります。

 群馬県と新潟県を結ぶ上越線の土合駅(群馬県みなかみ町)です。この駅の下りホーム(新潟方面行き)は、群馬・新潟県境の山岳地帯を貫く新清水トンネル(1万3500m)の途中に存在。そのため、地中にあるホームへ降りてから地上まで462段もの階段を登る必要があり、駅から出るのにおよそ10分かかるのです。

【地図】土合駅の位置

 なぜこのような駅が生まれたのでしょうか。JR東日本高崎支社に聞きました。

――土合駅の出るのに10分かかるホームは、どうして誕生したのでしょうか。

 かつて上越線が単線(ひとつの線路を上り列車と下り列車が共用)だった時代は、ホームは地上だけにありました。1960年代、下り線として新清水トンネルが開通し、上越線が複線(上り線と下り線それぞれ1線ずつ)になったことで、地中にあるホームが誕生しています。以後、この新清水トンネルの途中に設けられたホームは下り列車用、それまで使われていた地上のホームは上り列車用になり、現在へいたっています。

土合駅、下り列車に乗る場合は10分前にアレが終了

――なぜトンネルのなかにホームを造ったのでしょうか。

 土合駅をはさんだ湯檜曽駅(群馬県みなかみ町)と土樽駅(新潟県湯沢町)のあいだは高低差が激しく、1931(昭和6)年に開業した現在の上り線は、ループ線(らせん階段のように円を描いて高低差に対処)と複数のトンネルを組み合わせて勾配を克服しています。しかし土木技術が進歩した1960年代には、これを新清水トンネル1本によって最短距離で結ぶことができました。このため、上越線の上下線を分離するにあたり、土合駅の下りホームは新清水トンネルの途中につくられることになりました。

――利用者はどのくらい存在し、どんな人が使っているのでしょうか。

 駅の利用者数は非公開ですが、登山のために利用される方が多い印象です。

※ ※ ※

 この土合駅は「日本一のモグラ駅」と呼ばれており、かつて駅員がいた時代、下り列車は発車10分前に改札を終了する旨が時刻表にも書かれていました。

 ちなみに近年は、この「モグラ駅」と付近のループ線を楽しむ列車が運行されており、2017年4月15日(土)には、水上~越後湯沢間で快速「やまどりもぐら」「やまどりループ」が、5月20日(土)と21日(日)、6月17日(土)と18日(日)には同区間で快速「NO.DO.KAもぐら」「NO.DO.KAループ」が、6月24日(土)と25日(日)には上尾~越後湯沢間で快速「谷川もぐら」「谷川ループ」が運転されます。それぞれ「もぐら」が“地中駅”を通る下り列車、「ループ」がループ線を通って山を越える上り列車です。

乗りものニュース編集部

最終更新:3/13(月) 23:16

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