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「故郷の言葉を忘れることは、親の顔を忘れること」 しまくとぅばDJ人気 FMくめじま

3/13(月) 16:05配信

沖縄タイムス

 沖縄県久米島のコミュニティー放送局「FMくめじま」に二つの人気民謡番組がある。さとうきび農家の稲嶺盛英さん(80)がパーソナリティーを務める「マンドリンde民謡」、もやし農家の惣慶長吉さん(67)の「長(ちょう)さんと民謡ぬかじかじ」だ。いずれも“素人DJ”ならではの、素朴で温かみのあるしまくとぅばの語りが持ち味だ。(学芸部・高崎園子)

マンドリンで民謡、絶妙にマッチ

 「はいさい、ぐすーよー。ちゅーやはじみんかい、二見情話ちちきみそーり」(皆さま、こんにちは。今日は最初に二見情話を聴いてください)

 水曜日午後0時半から30分間の「マンドリン-」。稲嶺さんがマンドリンの演奏に合わせて民謡を歌う。

 もともと三線の名手。ラジオで耳にした音色に魅せられ、20歳すぎからマンドリンを始めた。これまで録りためた120曲から毎回7曲ほどをかける。イタリア生まれの楽器のもの悲しげな音色が、稲嶺さんの滋味のある歌声に絶妙にマッチする。

 曲の紹介は沖縄本島のしまくとぅばだ。稲嶺さんの祖父は本島出身。生活苦から新天地を目指し移り住み、農業を始めた。稲嶺さんも同じ境遇の知り合いが多く本島のしまくとぅばを話す。

 祖父は優しいが厳格だった。ある時稲嶺さんが、目上に対する返答の敬い言葉「うー(はい)」でなく、「いー」と返事した。「やーや、わんといんとぅしやんなー」(お前は俺と同じ年か)と怒られた。

 本島と久米島の言葉の違いを「ぬーが(何? )」を「ぬーがー」と伸ばしたり、「まーかいが」(どこに行くの? )を「まーかてぃが」と言うと説明した。

 「昔は会話すべてがしまくとぅばだった。今の50代、60代の人は全部ヤマトグチでしょ。自分たちの言葉は残していかないといけない」。自ら小学2年の双子の孫娘に伝える。「学校でも教えてほしい」と期待する。

 「どぅーぬしまぬくとぅばわしんねー、うやぬちらんわしんどー(自分の故郷の言葉を忘れることは、自分の親の顔を忘れること)」と力を込めた。

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最終更新:3/13(月) 16:05
沖縄タイムス