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水毛生家の歴史知って 野々市市文化財、築260年の家屋で展覧会

3/13(月) 2:29配信

北國新聞社

 一般公開されていない野々市市本町3丁目の市文化財「水毛生(みもう)家」住宅で4月から、家人が初めて、一般来場者を受け入れる展覧会を開く。築260年の家屋を会場とし、来場者をもてなす。水毛生家の歴史を広く知ってもらうことで、野々市の歴史の発信につなげる。

 「野々市町史」によると、水毛生家は加賀国の守護富樫氏の家来で、藩政期には村役人「肝煎(きもいり)」に任ぜられた。展覧会は、19代目当主の医師水毛生直則さん(66)の妻恭子さん(60)が企画し、所有する仏画などを飾る。

 水毛生家の家屋は、旧北国街道沿いに立つ。市によると、農家の表構えと町家の間取りを併せ持つ造りという。かつて庭園の一角にあった大杉は、1625(寛永2)年に加賀藩3代藩主前田利常が休息した際、馬をつないだ木と伝わる。

 これまでは、毎年3月に開催される「ののいち椿まつり」(北國新聞社後援)など、年に4、5回程度しか見学を受け入れていなかった。4月以降の展覧会を通じ、観光客が水毛生家を訪れやすいようにする。

 公開はイベント期間のみとする。第1弾は「十郎香水 祈りの世界」(本社後援)と銘打ち、鳥取の仏画師十郎香水さんの作品などを飾り、座敷や茶室計4部屋を開放する。

 展示期間は「観音の縁日」とも言われる毎月18日を中心に、4月16~19日、5月16~18日、6月15~17日、7月18、19日とし、1日の来場者を約20人に限る。展示会では三男貴之さん(27)=金沢学院大大学院修士課程2年=が、水毛生家や野々市の歴史などを解説する。

 恭子さんは「大切に受け継がれてきた古い建物や庭で、野々市の歴史に触れてもらいたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:3/13(月) 2:29
北國新聞社