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Webプッシュ通知の無差別な許可リクエストや送信、そんなろくでもないもの世の中から撲滅すべきだ

3/14(火) 13:06配信

Web担当者Forum

今日は「Webプッシュ通知(ブラウザプッシュ)」に関する話題を。というのも、ユーザーに鬱陶しがられる無分別なWebプッシュの使い方によって、せっかくの仕組みが死んでしまうかもしれないからです。

 

ブラウザが起動していなくてもデスクトップにプッシュ通知、すばらしい!

スマートフォンのアプリが通知エリアに出す通知と同様のことを、パソコン(デスクトップPC)でも行える仕組みがあります。「Webプッシュ通知」というものです。

その仕様は、HTML5の「Notifications API」として定められており、ブラウザが当該サイトを開いていなくても、また、ユーザーがブラウザを終了してしまっていても(ブラウザの設定による)、通知を送れます(Web Workerという仕組みを利用しています)。

Webプッシュ通知を使うには、まず一度は自社のWebサイトに訪問してもらう必要があります。サイトに訪問したブラウザに「Webプッシュ通知を表示する許可」を求めるダイアログボックスを表示し、許可をもらうと、それ以降、そのブラウザにサイトから通知を送れるようになります。

ブラウザではすでにChrome、Firefox、Edge、Safariが対応しており(IEは非対応)、Webプッシュ通知を実現するためのサービスとしても、たとえば次のようなサービスがすでに存在します(これ以外にも多くの企業がサービスを提供しています)。

・iZooto(アッション)
・Pushcrew(アッション)
・Mobify(ドーモ)
・Pushnate
・プッシュさん(シロク)
・Pushdog Owned(Pushdog)

Webプッシュ通知は、「クリック率が20%を超える場合もある」「クリック率はメールの10倍」など、効果的に情報を届けられる仕組みであると言われています。

 

無差別に使うとメールのようにウザがられて滅んでいくのは間違いない

では、今すぐにWebプッシュを全面的に導入するべきなのでしょうか?

個人的には、ちゃんとコミュニケーションを設計できない企業には、Webプッシュ通知は使ってほしくないと思っています。

その理由は、無差別にWebプッシュ通知の許可を求めたり、やたらとWebプッシュを送ったりすることで、ユーザーがそれを鬱陶しく感じ、いずれWebプッシュ通知という仕組みを敬遠するように動くことを恐れるからです。


たとえば電子メールのことを考えてみてください。仕事で使う必要がなければ、メールなんて使いたくない人もけっこういるのではないでしょうか。これは、スパムメール・迷惑メール、さらには企業がのべつ送信しまくった宣伝メール・販促メールの影響だと言えるでしょう。

その結果、仕組みとして迷惑メール対策などが進んだほか、Gmailでは宣伝メールは別枠として扱うように動いてしまっていますよね。


同様のことが、Webプッシュ通知にどんどん起きていくのではないかと考えているのです。つまり、ユーザーがプッシュ通知をいやがり、敬遠し、徐々にブラウザベンダーがその機能を後退させていく動きですね。

これでは、せっかくのWebプッシュ通知という技術が死んでしまいます。

たまたまソーシャルメディアで知人が紹介していたからクリックしてみただけのサイトで、いきなりWebプッシュ通知の許可を求めるダイアログボックスが表示されたら、その人はどう感じるでしょうか。

まだコンテンツのタイトルと冒頭の1行ぐらいしか見てないんですよ。それなのに、「またうちのサイトのコンテンツ見に来いや、通知するから」と声をかけられるなんて、街頭ナンパ並みの無作法だと思いませんか?

しかも、その通知はブラウザ上の動作フォーカスを奪うので、キーボードで操作している人にはストレスこの上ありません。

正直、私は「初めて来た人にいきなりプッシュ通知の許可を求める」サイトには、マイナスイメージしかありません。

 

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最終更新:3/14(火) 13:06
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