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佐賀の自転車、なぜカラフル? ママチャリ王国の「特殊な事情」 「目立ってるのが普通みたいな感じ」

withnews 3/19(日) 7:00配信

 佐賀市に住んで2年。街を行き交う高校生たちの自転車が、これまで暮らした街よりもカラフルなことに気づいた。佐賀弁で「けったくり」と呼ばれる自転車のカラフル具合と、そのワケを調べた。(朝日新聞佐賀総局・浜田祥太郎)

【画像】水色、白、ピンク、銀、赤…なぜかカラフル、佐賀では当たり前?の自転車風景

街頭30分で12色を確認!

 まずは実態把握。市中心部、JR佐賀駅から歩いて約5分の天神橋交差点に立った。通学ラッシュの午前8時、高校生をターゲットに調査スタート。鮮やかな色の自転車が行き交う様子は、毎年秋に開かれるインターナショナルバルーンフェスタで佐賀の空を彩る熱気球をほうふつとさせる。30分間で213台が通り、単色だけで12色が確認できた。

 単色で1位は黒で26台(12%)。2位は水色で25台。3位は白とピンクがいずれも22台だった。以下順に、銀、赤、紫、黄、紺、オレンジ、黄緑、青。ただ実は一番多かったのが「ツートンカラー」。水色×黒、黄緑×黒などがみられた。

 水色、白、ピンクは女子に人気。特にピンクは髪を染めていたり、ソックスが短かったりするおしゃれ好きそうな女子が選んでいる感じだ。男子は黄緑や黄、オレンジと傾向が分かれた。

特注してカラバリ増やす

 関東から九州まで各地の自転車店に自転車を卸しているウエルビーサイクル(本社・大阪市東成区)九州事業本部の江辺明さん(59)は、「佐賀は軽快車(ママチャリ)だったらダントツでカラフル」と話す。同社は佐賀市内の店の注文に応じて様々な色の自転車を納入しているという。

 戦前から続く佐賀市内の自転車店「セキモトサイクル」の3代目店主、関本憲二さん(54)によると、佐賀の高校生の自転車がカラフルになってきたのは「15年ほど前」だという。

 「『明るいピンクとかありませんか』と高校生くらいのお客さんがリクエストしてきた。はじめは『そんな色ないな』って断ってたんですけど」

 カラフルさを求める声が大きくなったことから関本さんは取り扱う色を増やし始め、今では50色ほどをそろえているという。

 色のバリエーションが多いのは、価格帯1万3千円~2万円、ハンドルは「ハ」の字のアップハンドル型、変速ギアなし自転車。いわゆる「ママチャリ」。セキモトサイクルでは入学期前には1日100台売れることもあるという。

 佐賀駅近くの創業95年という老舗、「サイクルセンター七田」の3代目、七田茂さん(62)は毎年、中高生から様々な色を求められるという。十数色を特注し、ニーズに応えている。売れ筋の「ツートンカラー」では、自分好みの色の組み合わせにしてほしいという注文まである。

 「ほかの人が乗ってない、というのが大事みたいです」

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最終更新:3/19(日) 9:51

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