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JFEスチール、中国で自動車向け偏析防止混合鉄粉生産。宝武集団と合弁会社

3/14(火) 6:00配信

鉄鋼新聞

JFEスチールは、中国・宝武鋼鉄集団の100%子会社である宝鋼金属と折半出資で、自動車部品用偏析防止プレミックス鉄粉「クリーンミックス」の製造販売を行う合弁会社を上海市宝山区に設立した。約17億円を投じて年産3万トン(混合ライン1基)の新工場を建設し、2018年3月に営業生産を開始する。JFEの技術力や品質ノウハウを生かし、日本国内と同様の品質で短納期の供給を可能にする。
JFEが鉄粉関係の海外工場を開設するのは初めて。主原料の鉄粉は宝武鋼鉄以外から現地調達するが、合金鋼粉など一部は東日本製鉄所(千葉地区)から供給する。
現地の鉄粉を使用して偏析防止混合鉄粉を製造するのも新会社が中国初。
中国は世界最大の自動車市場として中長期的に拡大が見込まれ、現地の自動車部品向けの高級粉末冶金用鉄粉も需要拡大が見込まれる。現状の中国における粉末冶金用鉄粉の需要量は年約25万トンで、3割を偏析防止プレミックス鉄粉が占めると推定されている。
鉄粉に銅粉、黒鉛粉、潤滑剤などを混ぜ、特殊な偏析防止処理を行うクリーンミックスの比率は年々拡大している。中国の日系ユーザーなどには千葉から輸出対応しているが、デリバリーや技術サービスの面から現地生産へのニーズが高まっていた。
新会社は、新工場を立ち上げユーザーの承認取得を進めながら千葉からの輸出を現地生産に切り替えるとともに、宝武鋼鉄のネットワークを活用して新規ユーザーを開拓する。
新会社は「上海宝武杰富意清潔鉄粉」(略称BJCMX)で、クリーンミックス製品の製造・販売・技術サービスを行う。総投資額は1億900万人民元。従業員数は40人の予定でJFEが数人を派遣する。
宝鋼金属は工業用ガス、金属製品製造・加工、製缶などが主力。

最終更新:3/14(火) 6:00
鉄鋼新聞