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「星野リゾート」進出、大阪・西成「あいりん地区」には“副作用“も?

3/14(火) 18:17配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 大阪市西成区の「あいりん地区」。“日雇い労働者の街“として有名なこのエリアの最寄り駅である新今宮駅北側の広大な空き地に、圧倒的な高級感で知られる「星野リゾート」のホテルが建つと話題になっている。客室数600超、20階建てのホテルの完成予定は2020年だ。

 全国から多くの労働者が仕事を求めて集まり、日本の高度経済成長を裏から支えたドヤ街、あいりん地区。

 あべのハルカスや通天閣やからもほど近い通りには労働者向けの低価格な簡易宿泊所が立ち並び、今も1000円前後で寝泊まりできる宿が無数にある。豚汁170円、ホルモン入り中華ソバ380円、カレー300円と。安くスタミナ抜群の飲食店が多いのも特徴だ。ここ数年、そんな激安の宿に目を付けた外国人バックパッカーの姿も目立つようになってきた。外国人向けにリニューアルしたホテルもある。

 ホテル東洋の浅田裕広代表取締役は「9割が海外からのお客様。ここ10年ぐらいは海外のお客様が主体」と話す。バス・トイレは共同で2000円。リピート客も多いという。

 星野リゾートといえば、高級な宿泊施設のイメージがある。地域住民からは「我々には用事はないと思うが、経済的には良いのではないか。“スラム街“とか悪いイメージばかりがあるから」「西成の一員として大賛成です」との声も上がる。浅田氏も今回の計画について「すごく高級なイメージ。危機感というよりは、街全体がちょっと良くなるのでは」と期待を寄せる。

 近隣の飲食店にも話を聞いた。呑み処「八福神」の森澤達郎氏は「この辺は労働者の街なので、日雇い労働者の方が大半。一部は生活保護の受給者。正直、期待はしていないですね。うちらみたいに地域密着の商売といったら、正直、星野リゾートに宿泊するような人は関係ないので。だから“どこまで続くのかな““おもしろいかな“という観点で見ている」と話した。

 あいりん地区では暴動が度々起きるなど、治安の面で問題も抱えてきた。星野リゾートの進出は、地域をどのように変えていくのだろうか。

 あいりん地区の貧困問題を研究してきた関西学院大学の白波瀬達也准教授は「日雇い労働者の数が減って、生活保護を受けて暮らしている人やホームレス状態の人も増えている。その背景には急激な高齢化がある」と話す。実際、大阪市の高齢化率が24.9%なのに対し、西成区は38.3%、中でもあいりん地区は40%と、高齢化はかなり進行している。

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最終更新:3/14(火) 18:17
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