ここから本文です

あるパクリサイトが指摘を受け閉鎖、運営目的は「ボケ防止」だった

3/14(火) 17:38配信

BuzzFeed Japan

「このサイトの記事のほとんどが他サイトの盗用です。私のブログも被害にあいました」。BuzzFeed Newsに一通の情報提供メールが届いた。【BuzzFeed Japan / 井指啓吾】

情報提供者のA氏が指摘するのは、「joy-Q」というウェブサイト。見れば、確かに他ウェブサイト記事のテキストや画像をそのまま使い、著作権を侵害する恐れのある記事を毎日掲載している。

たとえば、「オシャレは足元から!色も形も時代によって変化する「ハイヒール」100年の歴史」(ウェブ魚拓)という記事は、IT系ニュースサイト「GIGAZINE」の記事をほぼ丸々コピーしたものだ。

残念なことにこうしたサイトは山ほど存在するが、このサイトには他とは異なる奇妙な点があった。

収益源となるはずのネットワーク広告は設置されていないことだ。広告表記のある記事広告も見当たらない。

唯一、フリーペーパー「サンデー」のバナー広告が掲載されている。このフリーペーパーは、毎日新聞社のグループ会社「毎日メディアサービス」と山口県に本拠を置く「宇部日報社」が共同で発行するものだった。

ことの発端

A氏がjoy-Qにブログ記事を盗用されていることに気づいたのは、2015年8月。

A氏が当時確認した限りでは、2記事が「完全にコピペ」されていた。1記事あたり「2000~4000文字」程度の文字数だったという。

さらに、画像もそのまま使われていた。ローカルに一旦落としてアップロードするのではなく、A氏のブログのサーバに負荷がかかる、imgタグを使った「直リンク」だった。

A氏はjoy-Qに抗議しようとしたが、joy-Qのサイト上に連絡先の記載はない。

「このまま放置しておくと、際限なく盗用される」と考えたA氏は、Joy-Qがコンテンツを盗用している旨を自身のブログで告知し、joy-Qがブログの画像に直リンクした場合には「抗議画像」が表示されるようにした。

結果、joy-Qは当該記事を取り下げた。そしてA氏の元に、ブログの問い合わせフォームからこんなメッセージを寄こした。

「記事を見させていただきましたが・・画像の出典先、記事の出典先が不明なのが多いですね。出典先を明記しないと・・全部、ご自分で書かれているのですか?今は記事を見る人も仕組みは良く知っているのでその辺は理解してると思います。非難するのは簡単ですが・・もっとルールに沿ったサイトを作って下さい」

A氏はjoy-Qのメールアドレス宛てに、「画像の出典元が不明確な記事があった点は、当ブログの過失であった。しかし、それとは別に、テキストの盗用は犯罪である」などと返事をしたが、現在まで返信はないという。

A氏は弁護士にも相談した。しかし、「勝てても得るものがない」と言われて訴えを起こすのは保留している。また、この出来事の数ヶ月後にブログを休止した。

1/2ページ

最終更新:3/14(火) 17:38
BuzzFeed Japan