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グーグルが3兆5000億円を投資し、クラウド業界に宣戦布告

3/14(火) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

グーグルの幹部にとって、聞き飽きた質問があるとすれば間違いなくこれだ。

「クラウド市場で、どうやってアマゾン、マイクロソフトに追いつくつもりですか?」

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グーグルの答えは単純明快。これまでどおりだ。テクノロジーを駆使し、信頼性を高め、価格をリーズナブルに設定し、他社と差別化できる要素を十分に盛り込んで顧客を引きつけるだけだ、と。

そしてグーグルが大手顧客を獲得した時、誰もが思い知る。グーグルが乗り出せば、顧客が集まる、ということを。

2日間にわたって開催されたGoogle Cloud Next '17の初日は、そんな幕開けだった。新しいサービスの発表は2日目に回され、代わりにクラウド部門の責任者であるダイアン・グリーン(Diane Greene)氏は3時間におよぶ基調講演で、人気顧客の事例を紹介した。同社CEOサンダー・ピチャイ氏、会長のエリック・シュミット氏も登壇し、会社のサポートとコミットメントを見せつけた。

Snapが20億ドル支払って選んだグーグルクラウド

事実、シュミット氏が1万人の観客に向けて放ったメッセージはシンプルなものだった。

「クラウドへ向かおう。今すぐに。これ以上、時間を無駄にしてはいけない」

その根拠も同じくらいシンプルなものだった。

「クラウドに300億ドル(約3兆5000億円)の投資をしている。わたしは誰よりもよく知ってる、なぜならわたしが許可したのだから」と冗談交じりに語った。「同じことを何度も言わなくていいだろう?」と。

そして同社のクラウドは、ものすごいスピードで成長しているモバイルアプリSnapchatの成功の一翼を担ったと自らのクラウドを賞賛した。Snapchatの親会社Snapは先日上場し、330億ドル(約3兆8000億円)という驚異的な評価額を記録した(その後の水曜日には株価は240億ドル、約2兆8000億円まで下落した)。

「Snapは『少ない資金』で、どのようにしてトップまで驚異的なスピードで登り詰めることができたのか? それは我々のクラウドを使ったからだ」とシュミット氏は語った。

そしてSnapは今後5年で20億ドル(2300億円)をグーグルに支払う予定だ。「両社にとって、とても良い話だ。なぜならSnapは20億ドルのデータセンターを所有しなくても済む。データセンターに、30億ドルや40億ドルも投資しなくて済む」と同氏は語った(ただし、所有した方が借りるよりも安くつく分岐点は存在する。Snapは自社でデータセンターを構築するための調査を行っている、という噂もある)。

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