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新日鉄住金、室蘭の製銑部門を直営に。北海製鉄から機能移管

3/14(火) 6:00配信

鉄鋼新聞

新日鉄住金は室蘭製鉄所(北海道室蘭市)の製銑工程の操業・整備機能を子会社の北海製鉄から本体に移管する。全社的な最適生産体制を模索する中で室蘭の製銑工程の役割が変化していることを踏まえ、1992年に分社化した製銑部門を直営に戻す形だ。2020年度末に予定する八幡製鉄所小倉地区(北九州市)の高炉休止に伴い室蘭は八幡への鉄源供給という新たな役割を担う。鉄源分譲製鉄所として全社の関連部門と連携しやすい体制を整え、業務の効率化や製造実力を強化する狙いだ。
4月1日付で室蘭に「製銑部」を新設し、北海製鉄から製銑工程の操業・整備機能を移す。新日鉄住金本体が北海製鉄から業務を受託する形をとり、製銑工程の操業整備に関わる人員を直営に改める。現在、室蘭の操業・整備に従事する社員は約290人。このうち新日鉄住金からの出向者約20人は本体に戻り、残り270人は新日鉄住金が新たに採用することになる。
北海製鉄はこれまで製銑部門の(1)操業(2)整備(3)設備保有・溶銑販売など―の3機能を受け持ってきた。今後は室蘭製鉄所の製銑部が操業を、設備部が整備を担当する。設備保有などは引き続き北海製鉄が手掛ける。
北海製鉄は92年に当時の円高不況に伴う設備合理化の一環でコスト競争力ある溶銑供給を行うことを狙いに旧新日鉄の室蘭の製銑部門を分社。新日鉄住金80%、三菱製鋼20%の共同出資で設立した。
室蘭は高炉1基体制で特殊鋼棒線の専門製鉄所。今後は鉄源供給基地として、高炉休止に伴い鉄源が部分的に不足する八幡製鉄所の棒線事業も支えることになる。

最終更新:3/14(火) 6:00
鉄鋼新聞