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東京の街で質問「ご近所付き合い、していますか?」

3/14(火) 18:00配信

TOKYO FM+

東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、1つのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。3月9日のテーマは「近所の仲良しさん」でした。

東日本大震災から 6 年。震災以降言われてきたことに、「ご近所付き合いの大切さ」があります。いざ災害が起きた時、そばにいるのは家族や友人ではなく「ご近所さん」の可能性も。実際、阪神淡路大震災で瓦礫の下から救出された人のうち、約8 割が家族やご近所さんによって救出された、という報告があります。ここ東京では、ご近所付き合い事情はどうなのでしょうか。色々な街で伺ってきました。

東京の街で質問「ご近所付き合い、していますか?」

まずは「ご近所付き合いはしていない」という方。

◆学芸大学でキャッチした28歳の男性
「特にいないです。
(ご近所の友達は欲しくないですか?)
今の時代だと、電話なり繋がる機会がいっぱいあるので。ちょっと面倒くさそうな感じもあるかな。もう十分人間関係あるかなって。これ以上増やす必要はないかな。
(もし災害が起きて避難所とかで怖くないですか?)
そこまでのことを考えて生活してないって感じですかね」

◆保谷でキャッチした77歳の女性
「そんなに密な方はおりませんね。ご挨拶程度でのお付き合いしかないんですよ。うちは一軒家です。周りも全部一軒家。
(お隣さんとの関係はどうですか?)
挨拶程度。別に仲悪いわけじゃなく、皆そんな感じです。住んで30~40年になるんですけど。
(震災などいざという時は?)
まぁ、それで習慣になってますから。いざとなったら団結するかもわかりませんけどね~」

不動産会社アットホームの調べによると、実は東京に住む約 7 割の人が、近所付き合いをしていない、というのが現状。そんな中でも近所付き合いを密にしている方にお話を伺いました。

◆東池袋でキャッチした30歳の男性
(仲良しさんいますか?)
「そうですね、悪くはない感じです。
(どんな感じのお付き合いで?)
作り過ぎちゃった料理をお子さんが持ってきてくれたりとか、逆にお返ししたりとかですね。『幼稚園で育てた枝豆持ってきたよ~』とか『煮物作りすぎちゃって~』とか!
(じゃぁ、夜にピンポーンとか来るんですか!?)
そうですね。元気な声で『いますかー!』とか来ますね。『作ったんで食べてください!』って感じで。
(今はマンションですか?)
マンションです、社宅です。どこに勤めてるとか、皆分かっているので安心しますね。
(ご主人からも、近所にお土産をあげたりすることもあるんですか?)
あります、あります! 出張から帰ってきたら持って行ったりしますね、最近だと紅茶を持って行きましたね。インドに9ヵ月出張していたので。『余っちゃうくらい買ってきたんで飲んでくださいー!』って(笑)。
(いい環境じゃないですか!)
そうですかね~、難しいとこではありますよね。最初はうちの奥さんもあんまり社宅に入りたくないのが本音だったみたいで。同じ会社の人がいるので。でも案外住んでみて関係持ってみると、別に悪くないなって感じみたいです!
(これから何かあった時のご近所ですもんね)
そうですよね! 防災面でも防犯面でも近所の人がいるとだいぶ違いますよね~!」

◆清澄白河でキャッチした66歳の男性
「はい、いますよ。仕事上のお付き合いの関係から、近所だったってことで。
(どんな風にお付き合いを?)
一緒にお茶飲んだり仕事の話ししたり、お互いの家族の話をしたり。ストレス発散になりますよ。
(普段のご近所付き合いは?)
そうですね、市にボランティアみたいなサークルはあるんですけど、私自身はやってないですね。街のみんな集まって掃除したりとか。子どもたちの防犯とか、当番制でやったりしてるんですけどね。
(参加してみたいですか?)
はい! 歳も歳なので、引退したらそちらをやっていきたいと思います」

◆学芸大学でキャッチした39歳の女性
「います。お店の店員さんで、通っている内に仲良くなって、お茶をしたり。通ってるお店でたまたまお話をして、歳も近くて女同士なので、休みの日に一緒に散歩したり。ぶらぶらする人ができて、とても嬉しいです! あんまり図々しくしてはいけないなと思っていたら、いつの間にか仲良くなって。
(東京で一人暮らし。友達とかできなさそうです。)
そうなんです、できないんですよ~! だからすごく嬉しいんです。実家が遠いので、近所に心強い誰かが居てくれると嬉しいですね。今度おうちで飲もうみたいな話があって、嬉しい~やりたい~!みたいな。近いから好きな時間に来て、好きな時間に帰っていいよって。大人になると友達ができないから、友達ができただけでも、人生助けてもらってる気がするので。ぜひ、もっと仲良くなりたいです」

◆清瀬でキャッチした60代の女性
「そうですね、私はまだ越して来て1年半くらいなんですけど、皆さん古くから住んでいる方が多くて、声をかけて下さったり、本当にいいところに越して来たな~と思って感謝していますよ。畑やっている方がいたりとか、年配の方が多いみたいなんですけど、何か物ができるとくださったり、風が吹いてゴミ出しのバケツが転がりそうだったら持って来てくれたりとか(笑)。都会の寒々した中で心配していたんですけど、良かったなぁ~って思ってます。なんかその良さが残ってる、人間の触れあいの良さみたいな。
(逆に気を使っていることもあったりするんですか?)
去年大雪が降った時、道路の雪を片づけるのが年配の人は大変なんですよ。それでウチの主人が雪を集めて捨てに行ったりしたら、凄く喜ばれましてね。まだ新参者だったんですけど、そこから打ち解けていきましたね!
(これから先、何かあった場合でも頼れる場所ですね!)
そうですね! いざとなれば助け合うしかないねーとは話しているんですけど。やっぱり地域は大事なのでね。いざという時は遠くの親戚より近くの他人ですから。大事にしていきたいなって思います」

番組宛てのメールには、ご近所の人と仲良くしたいという気持ちはあっても「なかなか話しかけることができない」という人も多く、今の東京のご近所づきあいを表わしているようでした。

また、こんなメールも。
「独身の時はご近所づきあいゼロでしたけど、結婚して子どもができてからはご近所付き合いが始りました。こういう人、多くないですか?」堀内もこれには「本当にこれはありますよね。小児科情報、学校情報、つかんでないといけないし、それにはご近所付き合いが大事になってきますもんね」とコメント。子どもが生まれてからご近所付き合いがスタートした人、最初は面倒でも町内会を担当するようになって、ご近所と交流を始めた人は多いようです。


【勇気を出して言葉を交わせば、きっと何かが変わる】
堀内は「僕は基本的に誰とでも挨拶できる関係でいたいなとは思ってるんですけど、今日色々聴いていて、やっぱり仲良くやれたら絶対そのほうがいいなと思いました。近所の人たちとすごく仲良くやっている人の声を聴くと羨ましいし、自分もそうありたいな」とコメント。

仕事に追われ人間関係で疲れているのに、近所付き合いをしてさらに面倒くさいことになるのは避けたい。そんな風に思う人も多いのかもしれません。でも言葉を交わしてみたら、何か変わることがあるのかも。

震災から6年。いざという時のためにだけというわけではありませんが、同じ地域に住む人々と共有しておくべきことはたくさんあるはず。ちょっとした声かけや行動で、その距離はグッと縮まるのかもしれません。


(TOKYO FMの番組「シンクロのシティ」2017年3月9日放送より)

最終更新:3/14(火) 18:00
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