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高橋名人、日本のeスポーツ環境に苦言「海外ではC・ロナウドらと同じ表彰台」

3/14(火) 14:58配信

AbemaTIMES

 6万人規模の巨大な会場を埋め尽くす大観衆、そして大歓声。まるでスポーツの世界大会のような盛り上がりを見せるのは「ゲームの世界大会」。こうしたゲームの大会は「eスポーツ(electronic sports)」と呼ばれ、競技として世界中で盛んに行われている。大会の優勝者は、多い時には1億円もの賞金を獲得するという。プロのゲームプレイヤーは大会の賞金やスポンサーとの契約で生計を立てていて、中には20億円以上稼ぐ強者もいる。

 一般社団法人日本eスポーツ協会事務局長の筧誠一郎氏は「eスポーツの世界のプレイヤー人口は1億人を超えていると言われている。野球のプレイヤー人口がおよそ3500万人と言われているので、3倍近い数字。これからのスポーツの主流になっていくだろう」と話す。もはやゲームはれっきとした「スポーツ」なのだ。

 往年の名ゲームプレイヤー高橋名人は現在、一般社団法人e-sports促進機構の代表理事を務めている。高橋名人が代表理事を務める促進機構はゲームの促進や、賞金をかけた大会の開催をメインに運営しているという。

 「少しずつ日本でも、eスポーツは盛り上がりを見せているが世界と比較するとまだまだだ」と、高橋名人は指摘する。「世界的にみると1億円の賞金などがあるが、日本は今まで最高で1チーム2000万円くらい。1人400万円くらいなんです」。賞金が出ないことが日本からプロゲーマーが出ない原因になっているという。

 高橋名人は「日本ではゲームやっちゃいけないという親もいたり、不良だったりというイメージがまだ残ってしまっている。これが海外だとれっきとしたスポーツなんです」とコメント。世界では、eスポーツの競技人口は推定1億人を超え、ヨーロッパ年間最優秀選手に送られる「FIFAバロンドール賞」にもeスポーツ部門が誕生した。この賞はサッカー選手のメッシやC・ロナウドらと同じ舞台で表彰されるという。

 そんな中、日本にもプロゲーマーを養成するための学校が誕生した。東京・江戸川区にある東京アニメ・声優専門学校は、もともとはアニメに関する専門学校だったが、いち早くeスポーツに注目し、去年4月からプロのゲーマーを養成するための学科を設立した。

 約4万円もするというプロゲーマー用のイスや、ゲーム専用のパソコンなど、高額な設備はスポンサーから提供されている。「ゲーム基礎実習」というカリキュラムでは様々なeスポーツタイトルゲームのルールや世界に通用する戦略、戦術の基礎知識を学ぶ。このほかにもゲーム用語を英会話で話すスキルを習得する「ゲーム英会話」や、自己表現力を身につける「セルフマネージメント」など9つのカリキュラムを2年間かけて学ぶ。日本ではまだまだ普及していないが、海外ではこういった授業は当たり前のように行われているという。

 前述の筧氏は日本の現状を「日本は世界のなかでもガラパゴス化し、取り残されている。日本ではやっとプロリーグが立ち上がったり、プロ契約をしたりという選手が出てき始めたという状況。世界に比べると7、8年遅れている」と話す。日本が世界に追いつくには若い世代の育成が最も重要だという。

 世界中で大きな盛り上がりを見せているeスポーツ。日本から世界で活躍するスター選手が誕生する日も、そう遠くないのかもしれない。

(AbemaTV/原宿アベニューより)

最終更新:3/14(火) 15:05
AbemaTIMES