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幸運を呼ぶ「わら作りの馬」奉納 くじで当たった参拝者歓喜

3/15(水) 19:12配信

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 長野市の桐原牧神社(同市桐原)で古くから続く「桐原わら駒祭り」が8日にあり、1000人近い人出でにぎわいました。幸運を招くというわら作りの馬がくじ引きで参拝者に渡り、当たった人は大喜び。わら駒作りの保存会は「近年、にぎわいを増しています」とうれしそうでした。

人より大きい「わら駒」が登場

 桐原わら駒祭りは桐原牧神社の春祭りとして200年ほど続くとされ、豊作などを祈って地元の氏子の農家が作ったわら馬を毎年3月8日に奉納。参拝者にも分け与えてきました。

 今年はわら駒作りを担う地元の桐原牧保存会(会員25人)が事前に作った約370体のわら駒を奉納。午前10時過ぎから境内に詰めかけた人たちが本殿で参拝した後、くじ引きをしました。

 遠方から来る人も多く、保存会によると一番乗りは午前6時30分に「生まれた孫のために」と駆け付けた高齢の男性でした。

 今回は初めて人の背丈より大きいわら駒を引き回し、祭りを盛り上げました。また近くの吉田小学校の3年生5クラスの150人が初めて祭りを訪れ、くじ引きにも参加しました。

 同小学校には保存会のメンバーらが以前に訪れて郷土の歴史などを語ったことがあり、この日は児童たちが実際に伝統行事に触れるために神社を訪れました。

 わら駒作りは難しく、長野市が選定保存技術に指定。保存会の熟達した「保存技術者」の8人を含む16人が制作します。「初心者だと一体完成まで2日かかることもある」と保存会。

 保存会の河原田定美会長(85)は「今回は初めて学校の児童たちが来てくれてうれしい。わら馬の制作者は年齢も高いので、若い人たちにも加わってもらえればありがたい」と話していました。

 わら駒を作るいわれとして、古代以来朝廷に馬を差し出す「桐原牧」が桐原牧神社周辺にあったとされ、神社創建もそのころといわれています。

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■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説

最終更新:3/22(水) 5:50
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