ここから本文です

<精神科病院患者死亡>父親「無罪納得できない」 姉「どうして弟は死んだのか」

3/15(水) 11:29配信

千葉日報オンライン

 1人を無罪、もう1人に暴行罪を適用して有罪とした千葉地裁判決を受け、弘中さんの父親は14日、代理人弁護士を通じてコメントを出した。

 父親は「暴行罪の認定と無罪となりましたが、到底納得できません。被告人らの乱暴な行為が傷害致死罪にならないなど、とても許せません。ビデオの内容や頸椎(けいつい)損傷などが発生した結果をしっかり吟味していただいたのでしょうか」と、疑問を投げかけながら「今日の判決は、何を言いたいのかよく分からないもので、被告人らに味方するような内容にしか聞こえませんでした。息子にとても報告できません。検察官には、控訴するよう強く求めます」と訴えた。

 弘中さんの姉は同日、千葉日報社の取材に「非常識な判決内容に驚き、ショックを受け、司法に絶望しました。怒り、憤慨を通り越しています」と憤りを隠さず「裁判で真実が明らかにされなかったことは非常に残念で、司法に不信感を抱いています。遺族にとっては傷つけられただけの裁判でした。検察側が控訴してくれれば、まだ希望を持ち続けることができると思います」と、検察控訴を強く求めた。

 判決内容については「今後、病院内で患者を押さえつけても問題ないという前例を作られてしまったようで、怖いです。ビデオでは判断できないという結論でしたが、それなら何のためのビデオなんでしょうか」とし「石郷岡病院での受傷は、死につながるけがだったんです。今日の判決を受けて、それならどうして弟は死んだのかと問いたい」と訴えた。

 一方、同日に記者会見した裁判員経験者6人は「5年も昔の話で証人の記憶も風化していたので苦労した」「ビデオも不鮮明で判断しづらかった」などと明かした上で「みんなで考えた結果、間違いはないと思う」「納得して出した結論、間違いないと信じている」などと述べた。