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極右、伸び悩み=与党第1党維持―オランダ下院選

時事通信 3/16(木) 5:26配信

 【ハーグ時事】15日投票のオランダ下院選(定数150)は即日開票され、オランダ通信(ANP)が伝えた中間集計(開票率約55%)に基づく予想によると、イスラム系移民排斥や反欧州連合(EU)を唱える極右・自由党(PVV)の獲得議席は19議席にとどまった。

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 32議席と見込まれる中道右派の与党・自由民主党(VVD)には及ばないとみられる。ウィルダースPVV党首は敗北を認め、ルッテ首相は「第一党の座を確保したようだ」と勝利宣言した。

 今回の選挙は、英国のEU離脱決定など欧州でポピュリズムの動きが強まりつつある中で実施された。結果は、4月以降のフランス大統領選やドイツ連邦議会(下院)選にも影響を与える可能性がある。

 PVVは現有12議席から上積みはするが、第1党をうかがう勢いを示していた事前の世論調査からは失速した。2010年の下院選で獲得した24議席にも届かなかった。ウィルダース氏は「これが終わりではない」とツイートし、再起を誓った。

 AFP通信によると、ウィルダース氏は16日未明、記者団に対し「連立を組む意欲はあるし、それが無理だと言うなら閣外協力だってする。われわれが重要視する問題では是々非々で対応する」と述べた。ルッテ政権は少数与党だった10~12年、ウィルダース氏率いるPVVに閣外協力を求め、PVVは大きく存在感を高めた。ただ、今回は大半の政党がウィルダース氏と手を組むことを拒否している。

 ルッテ首相率いるVVDは現有40議席は下回るが、選挙戦で一時リードを許していたPVVへの批判を強め、終盤で巻き返した。ルッテ氏は「英国のEU離脱決定や米大統領選と続いたポピュリズムの流れを食い止めた」と強調した。

 極右躍進の可能性が事前に報じられ、世界的に関心が集まったことを反映し、投票率は前回12年の74.6%を上回る81%程度になったとみられている。 

最終更新:3/16(木) 14:36

時事通信

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