ここから本文です

お粥占い「30年で最悪」 災害、事故「兆し見ゆ」 佐賀

佐賀新聞 3/16(木) 10:33配信

「カビの様相、30年で最悪」 海童神社(佐賀市)

 佐賀県佐賀市川副町の海童神社(光増新一宮司)で15日、「お粥(かゆ)開き」があった。かゆに生えたカビの色で1年間の地域に起こる出来事を占う神事で、今年は大きな災害や事故に注意が必要と出た。

 秀島敏行市長も訪れ、神社顧問で佐賀市議の川崎直幸さんから占いの説明を受けた。器全体を川副町や佐賀市、佐賀県に見立て、散在する黒カビは事故や災害、赤カビは火災や流行する病などを表すという。川崎顧問は「かゆのカビを30年間見てきたが最悪。500円玉ほどの大きい赤カビも珍しい」といい、秀島市長は「大雨や台風など未然に対応できることは万全を期したい」と話していた。

 占いは450年以上続く神事で、占いに関する逸話も多い。干ばつを占った1994年は盆過ぎまで雨が降らず、雨乞い祈願のため神社横にある池の水神様を見ると泥で埋まっていた。水神様を泥から出して洗い、池に戻すと同日雨が降ったという。

「西方沖地震の時と似ている」 千栗八幡宮(みやき町)

 カビの生え具合や乾湿から1年の農作物の取れ高や天候を占う「お粥(かゆ)試し」が15日、みやき町の千栗八幡宮(東正弘宮司)であった。約半月前に炊いたお粥を神殿から取り出すと、今年はカビが少なく全体的に白っぽかった。「おおむね良い年になりそうだが、地震や火災には注意」と見立てが出た。

 約1200年前から続くとされる伝統行事で、日本三大粥祭りの一つに数えられている。1粒ずつ厳選した米を全粒、半砕き、粉状の3つの状態にして、決められた配分で毎年2月26日に炊き上げる。銅製の神器には十文字に箸(はし)が渡され、肥前、肥後、筑前、筑後に国分けされる。

 占いの結果、全般的には10のうち「7分」で良い方だった。日和7分、雨天3分と天候のバランスも良く、作況は平年より良いと出た。ただ、地震と火災が「大いに見ゆ」で、東宮司は「福岡西方沖地震のあった2005年と似ている。用心し、日頃から家族の絆を大切にして」と語った。

 解説を聞き、町婦人会長の向井敏子さん(73)は「防災意識を高める取り組みはしているが、一層用心したい」と話した。

最終更新:3/16(木) 14:51

佐賀新聞