ここから本文です

別府「湯~園地」300万回再生、ウナギ少女「UNAKO」は炎上 自治体PR動画って何が正解?

withnews 3/21(火) 7:00配信

 観覧車もジェットコースターも温泉につかりながら楽しめて、園内を優雅に歩く老若男女はバスタオル姿……。大分県別府市のPR動画は、ありえない遊園地を見せて全国の話題をさらいました。続いて実現へのクラウドファンディングを立ち上げると、目標額1千万円を20日足らずでクリア。いまやPR動画は、ローカル都市の大きな武器となっています。しかし、すべての自治体がバラ色というわけではありません。その差を分けるのは何か、探りました。(朝日新聞編集センター・軽部理人)

【写真】「架け橋かけ湯」に「温泉スライダー」 全部見せます「湯~園地」の全貌!

動画再生100万回突破 3日で公約達成

 今年2月9日、別府市役所での長野恭紘市長の記者会見は、「湯(ゆ)~園地」計画の第二段階、クラウドファンディングの開始宣言でした。2016年11月にYoutube上にアップした、「湯~園地」構想の動画の再生回数は300万回超え。計画実現の公約にしていた100万回は開始3日で達成しました。「突破できると予想はしていたが、1カ月くらいかかると思った」と長野市長。反響の大きさと手応えを、笑顔が隠せない様子で語っていました。クラウドファンディングは2千万円まで目標を上方修正。4月10日まで受け付けています。

 日本一の源泉数を誇っている、大分県別府市。16年度から「遊べる温泉都市構想」と名付けた取り組みを進めています。別府を始め、大分全県が熊本地震の影響からの復興途上にあり、観光客数はピーク時の3割ほどまで落ちています。そんな観光客を再び取り戻したい。「湯~園地」計画は都市構想の一環として誕生しました。

 では、そもそも、なぜ動画だったのでしょうか。

過去にも「シンフロ」が大ヒット PR動画強し

 実は大分県では15年にも、PR動画が話題を集めたことがあります。温泉でシンクロナイズド・スイミングをするPR動画「シンフロ」です。Youtube上では140万回再生され、「大分県=温泉」というイメージ向上に貢献をしました。

 別府は「湯~園地」構想にあたり、「シンフロ」の取り組みを意識しています。「遊べる温泉都市」を視覚に訴えることができる点で、動画作りが決まったとのこと。全体プロデュースには「シンフロ」でも音楽監督を務めた清川進也さんを起用。動画内の斬新なアトラクションは、テレビのワイドショーなど全国区の各種メディアで大きく取り上げられました。ネット上でも「素晴らしいアイデアだ」「開園が楽しみ」の声が広がっていきます。長野市長は「『再生回数100万回』という目標設定が、視聴者をうまく巻き込むことができたのではないか」と分析しています。

 撮影地は市内の老舗遊園地「ラクテンチ」。7月下旬の3日間実現する「湯~園地」も、園内が会場になります。ラクテンチ広報の大野真由さんは「安全管理を今まで以上にしなければいけないので、不安も大きい。ただ、別府やラクテンチを一層広める千載一遇の機会です」と話しています。

1/2ページ

最終更新:3/21(火) 7:00

withnews