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「お金の話」は子どもと家族のためになる

3/17(金) 22:15配信

投信1

皆さんは、社会人になる前くらいまでの若い頃、お金にまつわる話に興味を持ったことはありますか。また、その興味を持ったきっかけを覚えていますか。

祖母の話が株式に興味を持つきっかけに

私の家では、母方の祖母が株式投資をしていました。小学生から中学生の頃にかけて、母と祖母の家に遊びに行くと、いつも祖母と母が経済の話や銘柄の話をするので、それをよくかたわらで聞いていたものです。

当時、インターネットは存在せず、売買の注文方法は証券会社の店頭か、電話でするしかありませんでした。電話での注文が主だった祖母は、母に「営業の人がこのようなことを言って〇〇という銘柄をすすめてきたけど、どう思う?」とよく聞いていました。

かたわらで聞いていただけとは言え、繰り返し話を聞いていると、次第に興味が湧いてくるものです。「株式というものがあって売買できるらしい」とか、「新聞のあるページに書かれている数字の羅列は株価というものらしい」等々、いつの間にか話が分かるようになりました。

そんな私に祖母は、「株式市場から、世の中の動きが見えてくるよ」といったようなことを教えてくれたのを今でもよく覚えています。

中学生だった1987年、「ブラックマンデー」と呼ばれる世界的な大暴落が起きました。祖母と母が「この先どうなるのか」と話をしているその雰囲気から、何かただならぬことが起きている感じがした私は、親にせがんでニューズウィークの特集号を買ってもらい、何度も読んでは、何が起きているのかを知ろうとしていました。

大人になって、仕事として日本株の運用に携わったのは、子どもの頃のこうした経験が影響していたかもしれないと感じています。子どもの頃の経験は、思っている以上に、その後の考え方に影響を与えるものです。

日本では金融リテラシー教育を受ける機会が少ない

日本は人々の金融リテラシーが高くない国だと言われています。2016年に金融広報中央委員会によって行われた「金融リテラシー調査」という、25,000人を対象に金融に関する選択問題を回答してもらうという調査があります。

この調査では、欧米に比べて金融知識に関する正答率は低めで、望ましい行動を選択する回答者の割合もドイツや英国より低めであるという結果が出ています。

この調査で注目したいのは、「金融リテラシー教育は必要と考えている」人が62.3%いて、その中で「実際に金融リテラシー教育を受けた経験がある人は8.3%しかいない」という点です。

また、金融リテラシー教育を、学校で受ける機会がなかった人の割合は73.9%、家庭で受ける機会がなかった人の割合は60.4%とされています。総じて、金融リテラシーを向上させる機会が少ないと言えそうです。

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最終更新:3/18(土) 6:25
投信1