ここから本文です

マンガと映画は何が違う? 実写化成功のコツ「3月のライオン」大友監督に聞く

2017/3/17(金) 11:53配信

BuzzFeed Japan

映画「3月のライオン」の前編が3月18日、後編が4月22日に公開される。

原作は、羽海野チカさんによる人気漫画。中学生でプロ棋士となった若き天才、17歳の桐山零が、将棋や周囲の人との交流を通して成長していく物語だ。

【3月のライオン】二海堂役は一体…?メインキャラ写真一挙公開

主演の神木隆之介さんをはじめ、佐々木蔵之介さんや加瀬亮さん演じる個性的な棋士の面々、零に複雑な感情を持つ義姉・香子を演じる有村架純さんなど、原作漫画から抜け出てきたようなキャスティングも話題を呼んでいる。

BuzzFeed Newsは、メガホンを取る大友監督にインタビュー。神木さんとの撮影のエピソード、漫画を実写化する上でのこだわりを聞いた。

脚本作りに1年以上

――連載中の原作を映画化する上で、難しい点はありましたか。

ストーリーが進行中という難しさもありますが、“豊かな物語”であることを映像でどう表現するかを苦労しました。

シリアスな勝ち負けの世界だけでなく、支えてくれる人たちとの温かい交流、向き合わなければならない家族との確執もある。その“豊かさ”をどう脚本に取り込むかをずっと考えていました。

いいエピソードも、いいキャラクターも多いので、どこを削るか悩みましたね……おじいちゃん棋士「松永さん」のエピソードなんかも個人的には大好きだったのですが。

結局、脚本は1年以上かけて練り上げていきました。製作プロセスの中で最も時間をかけています。

物語の核になるテーマは「桐山零の成長」。映画では、その縦軸をしっかり決めて、作り上げたつもりです。

彼自身のさまざまな面での成長を見せるには、1本では足りないと前後編に分けることを提案しました。

キャストが少しずつ決まっていく中で「これだけ素晴らしい人たちが集まるなら各人に見せ場をきちんと作りたい」と思ったこともありますね。それぞれの立場から、零くんに影響を与えていくわけですから、一人一人を大事に描きたい思いがありました。

後編の脚本作りでは、羽海野先生に、考えているラストとそこまでのいくつかのエピソードをいただいて、まだ原作では描かれていない部分にも踏み込んでいます。

――キャストが発表される度に「イメージぴったり!」の声が上がっていましたね。

実は僕個人としては、ビジュアルが似ている/似ていないは実はそんなに意識していませんでした。

もちろん原作の雰囲気は踏襲しつつ、芝居がきちんとできて、零に影響を与えられるほど、存在感が際立った役者であることを何より大事にしました。腕一本で活躍していく棋士という職業、現実でもすごく個性的な方々が多いので。

島田八段役の佐々木蔵之介さんは、製作サイドの希望としてお持ちしたら、羽海野先生から「佐々木さんの頭蓋骨をモデルに描いていた」という話が出てきてうれしかったです。

一番難航したのは、宗谷名人。地に足がついた“人間”として演じてもらえるイメージがなかなかわきませんでした。加瀬亮さんにお会いして「この人なら」と思いましたね。

1/3ページ

最終更新:2017/3/17(金) 12:33
BuzzFeed Japan