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「遺体ホテル」「ドライブスルー葬儀」も時代のニーズ?新葬儀ビジネスが次々登場

3/17(金) 19:34配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 高齢化が進む日本。厚生労働省のデータでは、1年間に亡くなる人の数も増加の一途をたどっており、2015年には約129万人にものぼっている。

 そんな中、ある斬新なサービスが注目を集めている。それは「遺体ホテル」と呼ばれるものだ。

 神奈川県横浜市にある「ラステル新横浜」。一見、どこの街にもありそうな普通のビルだが、支配人の横田直彦さんによると「亡くなった方を何人も安置している」のだという。

 施設には面会室や、お別れ室、葬儀式場も完備。他にも、湯船で故人を清める湯灌室に、出棺のときには美しい音色で故人を見送るパイプオルガン、そしてギャラリーには仏具や棺も展示されていて、なんと入棺体験して棺を選ぶことも可能だという。料金は1泊2日で1万2000円と、価格も財布にやさしい。

 なかでも需要が高いのは、自宅のような落ち着いた雰囲気で葬儀が執り行える「リビング家族葬」だという。横田さんは「マンションに住んでいる人も多く、心情的に自宅周辺の方に知られたくないという方もいて、自宅で葬儀をすることが少なくなっている」と説明する。

 霊安室には最大20体の遺体が安置可能だ。「毎日10体前後は安置されていて、一体当たり4~5日安置される。亡くなる方は増えているが、火葬場が予約でいっぱいで、需要に追いついていない」(横田さん)。

 開業して4年、遺体を預ける利用者は年々増加傾向にある。「毎年増え続けていて、去年は400件くらい。例年1割ずつ増えているような感じはする」。

 葬儀ビジネス研究所の吉川美津子さんは「葬儀の形がどんどん小さくなっている。いま都市部では、6人に1人が火葬だけでもいいという考えを持っている。そんななかで遺体ホテルは、少しだけ遺体を安置したい、という方のニーズにぴったり」と話す。

車に乗ったまま3分で完了「ドライブスルー葬儀」とは?

 長野県上田市では今年の秋、これまた斬新な葬儀ビジネス「ドライブスルー葬儀」が生まれる。開発者の竹原健二さんの「車に乗ったまま焼香できるドライブスルーシステム」と説明するが、なかなかイメージするのが難しい。

 竹原さんにデモンストレーションを見せてもらった。車に乗ったまま無人のタッチパネルで受付。参列も、葬儀が行われているのを後ろの窓から拝礼。肝心の焼香は窓から手の届く位置にある焼香ボタンを押すと、遺影のそばにある花の置物が光るという仕組みだ。車に乗ったまま、わずか3分で終了した。

 竹原さんは「少し不謹慎ととられる部分もあると思ったが、これから高齢化が進み、身体が不自由になる人も増えていく中で、車で葬儀に参列できれば一番いいんだろうなと。都会では電車でしょうが、地方は車で葬儀に行くので」と語り、すべての設備を整えると、費用は約1500万円にも達するが、地方でのニーズは高いとみている。

 また、「遺人形」と呼ばれるサービスは、亡くなった人を3Dプリンターで20cm程度の人形にするという一風変わったもの。実際に作成を依頼した宇佐美典也さんは「結婚式で、祖父にいてもらいたいという思いから人形を作った。いつもはオフィスの机の横に飾って、仕事がうまくいくよう祈っている。自分としてはとても気に入っている」と教えてくれた。

 世相や時代の要請に合わせて次々と登場する、新たな「葬儀ビジネス」。今後も注目だ。

最終更新:3/17(金) 19:34
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