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検察要求認め保釈せず 山城議長 那覇地裁

琉球新報 3/18(土) 7:30配信

 名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場ヘリパッド建設への抗議活動を巡り、威力業務妨害や公務執行妨害・傷害、器物損壊の罪で起訴された沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)ら3人の初公判が17日、那覇地裁(潮海二郎裁判長)で開かれた。2016年10月17日の器物損壊容疑の逮捕からちょうど5カ月。罪状認否で山城議長は、長期勾留について「このような状況は許してはならない。まごうごとなき不当な弾圧だ」と強調した。

 地裁は同日、山城議長の保釈をいったん認める決定をした。だが、弁護側によると、地検が地裁に同決定の執行停止を求め、地裁は執行停止を認めて、保釈を止めた。高裁那覇支部が保釈を認めるかどうか判断する。

 初公判で山城議長は、新基地建設やヘリパッド建設現場での機動隊や沖縄防衛局の実力行使の不当性を訴えた上で、威力業務妨害と公務執行妨害・傷害の罪について無罪を主張した。器物損壊罪については、起訴事実を争わないとした。

 山城議長らと共謀して犯行に及んだとして、威力業務妨害の罪で起訴された稲葉博さん(66)と公務執行妨害・傷害の罪で起訴された添田充啓(あつひろ)さん(44)も無罪を主張した。

 山城議長側は公判後、地裁に保釈を請求していた。添田さん側も保釈請求し、17日の公判で審理された事件での保釈は認められた一方、別事件での保釈請求は退けられたため、保釈は実現しなかった。稲葉さんは8日に保釈された。

 17日は罪状認否と検察側・弁護側の冒頭陳述、威力業務妨害罪についての証拠調べが行われた。次回公判は27日午後1時半から開かれる。一方、5月8日に山城議長の被告人質問を実施することが決まった。

 地裁には山城議長らを支援する多くの市民が駆け付けた。傍聴席24席に対して、381人が傍聴を希望した。法廷棟内外で地裁が厳重な警備体制を敷く中、公判は実施された。公判中、山城議長らの発言に傍聴席からは繰り返し激励の言葉や拍手が送られたが、そのたびに潮海裁判長や地裁職員が制止した。

琉球新報社

最終更新:3/18(土) 11:07

琉球新報