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<米「盗聴」騒動>英がトランプ政権に抗議 未確認報道引用

毎日新聞 3/18(土) 10:18配信

 ◇スパイサー報道官、英情報機関の関与指摘した米報道引用

 【ワシントン西田進一郎、ロンドン矢野純一】トランプ米大統領が昨年の大統領選中にオバマ政権(当時)に盗聴されたと主張している問題で、スパイサー大統領報道官が記者会見で英情報機関の関与を指摘した米メディアの報道を引用し、英政府の反発を招いている。トランプ政権は報道を引用しただけと説明して事態の沈静化を図っているが、未確認情報を簡単に「発信」する姿勢に改めて批判が高まりそうだ。

 トランプ氏は今月4日、大統領選中にオバマ氏に盗聴されたとツイッターで主張した。しかし、根拠は明確にしておらず、政権の意向を受けて調査をしている共和、民主両党の関係委員会幹部も「証拠は一つもない」としている。

 しかし、スパイサー氏は16日の記者会見で、14日のFOXニュースの番組でアナリストのナポリターノ元判事が3人の情報機関筋からの情報として語った発言を引用。「オバマ氏は、国家安全保障局(NSA)、中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)も司法省も使わず、英情報機関の政府通信本部(GCHQ)を使った」などとし、米政府の痕跡を残さずに盗聴できる方法だったなどとする解説部分も紹介した。

 英メディアによると、GCHQは17日、この問題について「ナンセンスで、全くバカげている」と否定。英首相官邸の報道官は同日、米側から「そのような主張は繰り返さない」との説明を受けたことを明らかにした。

 ホワイトハウスによると、ダロク駐米英国大使らがトランプ政権に「懸念」を表明した。これに対し、スパイサー氏らは、報道について触れただけで、いかなる特定の記事も支持していないと説明したという。

 トランプ氏は17日、メルケル独首相との共同記者会見で質問を受け、「我々は何も言っていない。我々がしたのは引用だ」とし、「(この件は)私に話すのではなく、FOXに話すべきだ」などとかわした。

最終更新:3/18(土) 12:30

毎日新聞

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