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ベリーグッドマン「リアルばかりでもダメ」言葉に託した生き様/インタビュー

3/18(土) 15:30配信

MusicVoice

 大阪出身3人組ボーカルユニットのベリーグッドマンが3月8日に、ミニアルバム『Spring Spring Spring』をリリースした。昨年3月9日にシングル「ありがとう~旅立ちの声~」でメジャーデビュー。本作は「春にまつわる人生のエピソードを曲にした」という。メンバーの母親への楽曲「おかん~yet~ 」やMOCAの息子に宛てた曲「My Baby」も収録され、実にプライベートな内容ながらも普遍性を携えた作品となった。今回はメンバーのうちRoverとMOCAにインタビュー。彼らがリアルなメッセージに託す想いとは?

シチュエーションではなく、想いや熱量にリンクしてくれる

――今回はシングルではなくミニアルバムですね。

Rover 同じくらいの値段でCDを買ってもらうなら、曲数が多いほうがいいと思って。それに今の10代や20代は、シングルCDを買うよりダウンロードで聴くほうが多いと思うんです。

MOCA 正直に言って、自分たちもシングルってほとんど買わないですから。それって、自分ではカレーを食べないのに、カレー屋さんを経営しているみたいなもので、どこか不誠実と言うか、違和感があると思っていて。

Rover それに、ツアーをやることを考えたとき、新曲は多いほうが、お客さんとしてもうれしいと思いますし。ミニアルバムのほうが、新曲を多く収録できるので、ライブの予習のしがいもあると思いまして。

――『Spring Spring Spring』というタイトルですが、春をテーマに?

Rover 春の季節感とか情景と言うよりも、春特有の出会いと別れの切なさや温かさ、新生活のスタートで思う家族のこととか前向きさとか。春にまつわる人生のエピソードを曲にしていきました。

――卒業ソングの「さくら」という曲が収録されていますが、「さくら」という曲は、すごくたくさんありますよね?

Rover そうですね。もし誰かとかぶっても、それはそれでもう仕方がないです。僕自身は、中学2年生のときに森山直太朗さんの「さくら~独唱~」を聴いて歌をやりたいと思ったので、リスペクトの気持ちもすごく込めています。

MOCA 歴史って、10年周期で巡る感覚があって。僕らの世代なら森山直太朗さんの「さくら~独唱~」を思い出すように、今の10代が10年後に「さくら」と聞いて思い出すのが、ベリーグッドマンだったら良いなと思います。ひらがなで「さくら」というタイトルも、逆に今の子たちには新鮮だと思うし。

――歌詞には、それぞれの卒業の思い出が散りばめられていて。メンバー個人の体験に、よりスポットが当たっている感じがしました。

MOCA ここ最近は、より具体的な情景を歌詞にしたいと思っています。たとえばドラマや映画の恋愛シーンがあったとして、それを見てる人が同じ経験をしたことがなくても、ときめいたり感動したりできますよね。それってきっとシチュエーションではなく、そこにある想いや熱量にリンクするからだと思って。

 「おかん~yet~」という曲では、僕らの母親のエピソードを書いているんですけど、久しぶりに電話してみようと思ってくれたり、その人の母親のことを思い出したりしてくれたら良いなと思ったし。だから、まったく同じ経験をしてなくても、一つのワードをフックにして自分はこうだったと思ったりとかできるんじゃないかと思って。

Rover MOCAはラップで、言葉数も多く入れられるので、そうやって実体験を細かく描写していく。それが、MOCAの役割だと思っていて。僕は、考えさせるものが好きなので、卒業を巣立つひな鳥に例えたり、落書きという言葉を使って、誰もが想像できる普遍的な部分でまとめあげている感じです。そういう両方があって、バランスが取れて伝わるものになっていると思います。

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最終更新:3/18(土) 15:30
MusicVoice