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なぜポルシェがパナメーラのステーションワゴンをリリースするのか

3/19(日) 7:10配信

ZUU online

日本でもポルシェの新型パナメーラが発表されたばかりだが、さらにステーションワゴンが追加されるという。「スポーツ ツーリスモ」という名称のステーションワゴンが発表されたのは3月初旬に開催されたジュネーブのモーターショー。プロモーション動画では、パナメーラ スポーツツーリスモが街中、高速道路、峠をスイスイと走る様子が表現され、シーンを選ばない使い勝手のよさと走行性能の高さがひと目で分かる。

欧州市場の発売は2017年10月7日が予定されており、11月初旬からその他市場で随時発売される。欧州ではスポ-ツサルーンに搭載される5つのエンジンが用意されている。ドイツ国内の価格は、9万7557ユーロ(1200万円)から15万8604ユーロ(1940万円)まで5つのグレードが販売予定だ。

■なぜステーションワゴンなのか

なぜいまポルシェは、ステーションワゴンを出したのだろうか。その理由は、2012年のパリモーターショーで、パナメーラ スポーツツーリスモ コンセプトを出展し、たいへん好評を博したからだ。

パナメーラという、すでに成功を収めているスポーツサルーンをベースとしている要素もその一因とだろう。スポーツツーリスモは、ポルシェらしいデザインによって再びラグジュアリーセグメントに新たな方向性を打ち出したうえ、クラスの他のモデルにはないような高い走行性能を持っている点もポルシェらしい。

ステーションワゴンということで、より広く、後部のラゲッジコンパートメント(荷室)はさらに容量が増えている。

パナメーラのほか、カイエン、マカンなど4ドアのスポーツカーが販売好調なポルシェには、5ドアの新車種が必要だと考えられたのだろう。ポルシェのチーフデザイナーを務めるミヒャエル・マウアー氏は「ポルシェにとって、パナメーラ スポーツツーリスモは新しいセグメントへの前進となりますが、ポルシェ特有のあらゆる価値と特徴が受け継がれています」と述べている。

■魅力的なラゲッジスペースと走行性能

スポーツツーリスモはパナメーラで初めて3リアシートを備えている。乗員全員が快適に過ごせ、かつ高いスポーツ性能を持つというモデルラインの要求に合わせて、両側の2つのシートが独立した2+1のリアシートで構成されている。オプションで、電動調節式の2つの独立リアシートを備えた4シート構成も用意されている。

ルーフラインが高くできているので、後席の乗降がしやすく、広いヘッドスペースも確保している。電動操作が標準装備のため、操作がラクなテールゲートは、ワイドな開口部を持ち、ラゲッジコンパートメントは使いやすく工夫されている。

ラゲッジコンパートメントの容量は520リッター(パナメーラ4 E-ハイブリッド スポーツツーリスモ:425リッター)で、スポーツサルーンよりも20リッター大きい。ルーフまで積み込めば、さらに50リッターが追加される。すべてのバックレストを格納してローディングフロアの高さにすると、ラゲッジコンパートメントの容量は1,390リッターまで拡張が可能だ(パナメーラ4 E-ハイブリッド スポーツツーリスモ:1,295リッター)。

デザイン面では、力強いショルダー上部の細長いウインドウラインと長いルーフラインが特徴的だ。ルーフ後部はウインドウラインよりもなだらかに下降し、Dピラーはクーペのようにショルダーセクションの中へ流麗なラインを描いており、美しさも際立っている。

スポーツツーリスモには、アダプティブクルーズコントロールなど、新型パナメーラで導入されたすべての新技術が搭載されている。このようなシステムが日本仕様にはどこまで導入されるのかは未定だが、オールラウンドスポーツワゴンとして期待が大きな一台であることは間違いない。(高橋大介、モータージャーナリスト)

最終更新:3/19(日) 7:10
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