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グルテンフリー食で糖尿病リスク、米ハーバード大研究

3/19(日) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Henry Bodkin】
 健康志向の消費者の間で人気が高まっているグルテンフリー食は、2型糖尿病の発症リスクを高めるとの研究結果が発表された。

 グルテンは、穀類に含まれるタンパク質混合物。米ハーバード大学(Harvard University)が行った大規模研究で、グルテンをごく少量しか摂取しない、あるいは完全除去すると、糖尿病になるリスクが13%も高まるという。

 現在増えている、グルテンを避ける食生活を送っている人々にとっては怖い発見となりそうだ。

 グルテンは小麦やライ麦、大麦に含まれ、焼くことによって食品に粘着性や弾力性をもたらす。

 本当にグルテン不耐性で、セリアック病と呼ばれる症状を呈する人はわずか1%ほどであるにもかかわらず、英国でグルテンフリー食を励行している成人の割合は12%以上に上るという推計もある。

 研究班は、セリアック病ではないのにグルテン摂取を制限している人は考え直すべきだと提言し、グルテンフリー食に健康上の利益があることを示す証拠はないと指摘した。

 同班は、20万人近い患者の30年分のカルテを分析。対象者の大半が、1日に12グラム未満のグルテンを摂取していた。これは、全粒粉パン2~3枚に相当する。

 そのうちグルテン摂取量が多い上位20%は、1日最大4グラムしか摂取しない層に比べて、2型糖尿病の発症リスクが13%低かった。

 さらに、グルテン摂取量が少ない人は穀物繊維(穀物由来の食物繊維)の摂取量も少ない傾向にあることが判明した。穀物繊維は糖尿病予防効果があることで知られている。

 ハーバード大のゲン・ゾン(Geng Zong)研究員は、「グルテンフリー食品は、食物繊維や他の微量栄養素(ビタミンやミネラルなど)の含有量も少ないことが多く、栄養価が下がる上、値段が高い傾向にある」と語った。

 英国では、特定の原材料や添加物を除去したいわゆる「フリーフロム食品」市場が急成長しており、2019年までに5億5000万ポンド(約765億円)規模に達すると見込まれている。

 市場調査会社ミンテル(Mintel)によれば、英国で新発売された食品のうち、グルテンフリーをうたうものは2011年では7%だったのに対し、2015年には12%に増えたという。

 対象者にグルテン摂取量を自己申告してもらう観察研究形式でまとめられたこの新たな研究結果は、オレゴン(Oregon)州ポートランド(Portland)で今月8日に開催された米国心臓協会(AHA)の会合で発表された。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:3/19(日) 10:00
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