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岡崎トミ子氏死去 宮城に「民主王国」築く

河北新報 3/20(月) 9:19配信

 旧民主党の結成メンバーで、党副代表や国家公安委員長兼消費者行政・少子化対策担当相などを歴任した岡崎トミ子さん(73)が19日、亡くなった。宮城に「民主王国」を築き、2009年に実現した政権交代の流れをけん引。明るく、親しみやすい性格と「トミ子スマイル」で広く市民から愛された。関係者からは死を惜しむ声が相次いだ。

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 「権力にこびず、宮城に反自民の受け皿を作った業績は大きい。非常に残念だ」。民進党宮城県連代表の安住淳さん(55)は、早過ぎる盟友の死を悼んだ。

 1996年の旧民主党結成からの付き合いで、党の組織づくりや公認候補の在り方などを巡って熱論を交わしてきた。「当時は2人で会社を立ち上げた気分だった。人権運動にも熱心で考えに一貫性があった」と在りし日をしのんだ。

 岡崎さんは東北放送のアナウンサーを経て90年2月、衆院旧宮城1区に旧社会党公認で立候補し、初当選。宮城の女性国会議員の先駆けとして、20年超にわたって多くの後進を育てた。

 東北放送の後輩で、民進党県連幹事長の郡和子さん(59)は「女性政治家の道を切り開いてくれた。アナウンサー時代から先輩に育てられ、政治家が市民の立場で仕事をする重要性を教わった」と振り返る。

 抜群の知名度と明るい人柄で、支持者から「トミちゃん」の名で愛された。旧社会党時代から親交があり、旧民主党県連幹事長として支えた元県議内海太さん(69)は「どこに行っても『トミちゃん、トミちゃん』と人が集まった。誰に対しても偉ぶらずに接するのが岡崎さんの魅力だった」と懐かしむ。

 平和運動にも力を注ぎ、13年参院選で落選した後も市民活動の集会に顔を出し、護憲への思いを訴え続けた。

 みやぎ憲法九条の会共同代表の後藤東陽さん(91)は「票につながらないと分かっていても護憲、平和の信条を貫き通した。清廉潔白で鏡のような政治家だった」と肩を落とした。

最終更新:3/22(水) 11:41

河北新報