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ベトナム履物輸出額5年で倍増 外資進出相次ぎ世界2位に

SankeiBiz 3/21(火) 8:15配信

 ベトナムは、スニーカーなど履物の輸出が伸びている。同国統計総局によると、2016年の輸出額は130億ドル(約1兆4630億円)に達し、11年の65億ドルから5年で倍増した。同国の豊富で安価な労働力を求めて外資メーカーが生産拠点を相次ぎ設置したことが背景にある。業界団体のベトナム皮革・履物・かばん協会(Lefasco)は、地場履物産業の成長やさらなる輸出拡大に向け、今後、製品の品質向上や最新技術の導入などが求められると指摘した。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 ベトナムの履物輸出額は、輸出が開始された1992年にはわずか500万ドルだったのが、急成長を遂げて2011~16年の合計で575億ドルに膨らんだ。16年の全輸出品目のうち、履物は4位と主力に育っている。

 Lefascoによると、履物輸出額でベトナムは中国に次ぐ世界2位となり、輸出先は50カ国に上る。16年の国別輸出額は、米国が最大で前年比10%増の45億ドル、次いで中国が同20%増の9億ドル、欧州各国や日本、韓国も増加している。

 Lefascoは、産業の高付加価値化を目指す中国が履物産業などへの投資優遇策を取りやめる動きをみせているなか、中国からベトナムへの生産移転が続き、履物輸出の増加を後押しするとみている。18年にはベトナムと欧州連合(EU)との自由貿易協定が発効する予定で、今後、EU向けの輸出増も見込まれる。

 ただし、ベトナムから輸出される履物のほとんどが外資企業からの委託生産のため、地場履物メーカーは技術力やデザイン力などの面で他国の先行メーカーに後れを取っている。Lefascoは、地場履物産業の発展のために最新技術の導入に向けた設備投資などが不可欠との見方を示した。

 また、原材料の約6割を輸入に依存しており、裾野産業の育成も必要だ。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)域内は16年1月から履物の関税が撤廃された。周辺国との競争が激化するなか、ベトナムの履物産業は安価な労働力に加えて、技術・デザイン力の向上が急務といえるだろう。(シンガポール支局)

最終更新:3/21(火) 11:53

SankeiBiz

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