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「WBC参戦は故障リスク高める」? 米特集、監督&選手で意見は様々

3/20(月) 16:48配信

Full-Count

WBC故障リスク、米監督「危険性増す」、選手には「キャンプでも可能性ある」との声も

 世界一を目指した戦いが佳境を迎えている第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。大会のたびに議論に挙がるのが、開催時期の問題である。本来、3月はシーズン開幕に向け、状態を上げていく時期であり、出場選手は例年よりも早い調整を強いられることになる。果たして、肉体的な負担は生じないのか、米メディアが特集している。「WBC参戦は怪我のリスクを高めるのか」と報じたのは「ESPN」だ。

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)順位表

 記事では、マリナーズに所属するベネズエラのフェリックス・ヘルナンデス投手が米国戦の初回にゴロを処理した際に右足に痛みを感じたことを振り返り、「ヘルナンデスは昨季、故障で2か月欠場した。マリナーズのスタッフ、同僚、ファンは不安に思ったに違いない」と指摘。右腕は幸いにも続投し、5回無失点だったことを伝えている。

 このように、真剣勝負では故障がつきもの。「多くのメジャー球団がWBC参戦を望まない理由は、怪我のリスクだ」と指摘している。

 一方で、参戦しなくても故障の可能性はあるという、出場中のメジャー選手のコメントを紹介している。

 米国のアダム・ジョーンズ外野手(オリオールズ)は「WBCと同様にスプリングトレーニングでも怪我をする可能性はある」、米国のアンドリュー・ミラー投手(インディアンス)は「スポーツに怪我はつきもの。可能な限り、自分の管理をしなければならない」と言い、キャンプであっても世界大会であっても、最大の怪我予防は自己管理にある――という見解だ。

立場が変わると意見も代わる? 「最大の目標は選手を健康な状態で帰すこと」

 しかし、選手を率いる指揮官の立場になると、少し意見も違うようだ。米国を率いるジム・リーランド監督は、極限の状態で国を背負う分、WBCは故障の可能性は高い――との立ち位置にあり、さらに持論を唱える。

 記事によると「スプリングトレーニングは長期にわたり、ある程度、自分のペースで進めることができる。ここ(WBC)では普段よりもいくらか早めに調整するため、危険性は増す可能性がある」との考えだという。「最大の目標は、選手を健康な状態で帰すことだ。それが最も重要なことだと思う」と代表監督という立場の難しさを明かしている。

 さらに、ベネズエラのオマー・ビスケル監督は「100%の状態なら、心配する必要はない」としながら「準備ができていなければ、怪我を負う可能性はある」とし、ハイペースで調整して大会を迎えることの重要性を指摘。ドミニカ共和国のトニー・ペーニャ監督は、特に投手にとって1次ラウンドはよりリスクが高いといい「彼らは最善のコンディションではない。しかし、ラウンドが進むと、投手の状態が良くなっていることに気づくだろう」という意見を紹介している。

 それでも、グラウンドに立てば、選手は故障も恐れずにプレーしている。米国のクリスチャン・イエリッチ外野手(マーリンズ)はプレーしている時は、怪我の可能性は考えないと断言。「怪我が生じることも、それが議論になっていることも残念だ。でも、僕は心配していない」と勇敢に語ったという。

 グラウンドで戦う選手、それを率いる監督で考えも様々。しかし、国を背負う極限状態の中で、ナインは世界一をかけて戦っている。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:3/20(月) 17:06
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