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【特集】“生”にこだわる! さまざまな企業努力

3/20(月) 16:26配信

毎日放送

生ビールに生チョコ、生キャラメル、生どらやき、などなど「生」がつくいろんな食べ物があります。日本人が好きな生食、その製造現場では様々な工夫、苦労がありました。

“生”にこだわりビール本来の風味を提供

大阪にあるアサヒビール吹田工場。

「こちらにございます大きな写真は、初めてアサヒビールを作ったときに撮った写真です」(アサヒビール吹田工場 板倉優美子さん)

126年前、ビール作りにぴったりの水があったという吹田で産声をあげたアサヒビール。実は、大阪発祥なんです。そして今や北米、アジアにまでここ吹田から輸出されています。

Q.どちらから?
「アメリカのフロリダです」
Q.味はどう?
「とてもおいしいです。バドワイザーが好きだけど、こっちのほうがおいしいよ」

アサヒビールの代名詞、スーパードライ。3月17日がちょうど発売から30周年のロングセラー商品ですが、当時はキリンビールが国内のビール市場の約6割を占める一強時代でした。

「売れないビールの代名詞にされていたので、アサヒビールというよりユウヒビールだと揶揄されていた」(アサヒビールマーケティング本部 松葉晴彦次長)

なぜ人気が出ないのか、アサヒビールは東京・大阪の5000人を対象にアンケート調査を実施しました。すると…

「ビールは苦いから嫌い」
「苦いビールは料理に合わない」

ビール会社にとっては苦いのが当たり前だったビール。しかし意外にもその苦さを敬遠する声が多かったのです。苦みの原因は、出荷後の劣化を防ぐためにビールを熱していたことでした。そこで…

「熱処理をすると本来の味を出すことができない。生のままで客に提供できないかというのが、“生”での“辛口”という(スーパードライ開発の)スタートになっている」(松葉晴彦次長)

熱処理のかわりに強力にろ過することで劣化の原因となる酵母を取り除き、苦くない生ビール本来の風味を残すことに成功したのです。この「生」への方針転換は、ビールファンに衝撃を持って迎え入れられました。

「キリンが多かった。それからアサヒになった」(工場見学に来た人)
Q.切り替わった?
「うん」
「生がおいしいなあ」

追い込まれた末に生まれた「生」へのこだわり。ヒット商品の秘密はここにありました。

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最終更新:7/25(火) 17:01
毎日放送