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女性の正会員容認 クラブの協力で収束

産経新聞 3/21(火) 7:55配信

 2020年東京五輪ゴルフ会場の霞ケ関CC(埼玉県川越市)をめぐる騒動が決着した。正会員を「男子のみ」としていた細則を女性も認めるように改定。男女の差別を禁じた五輪憲章に抵触すると問題視した国際オリンピック委員会(IOC)の要請に応じた形だ。

 大会組織委員会幹部は「今回の問題は全くの想定外だった」と明かす。立候補段階で定款、細則を提出していたクラブ側はもちろん、多くの関係者は「女性は正会員になれない」というクラブの現状を理解した上で、五輪会場に承認したと思い込んでいたからだ。

 日本ゴルフ協会幹部が「霞ケ関CCは被害者」と語るように、約200人の女性会員がおり「女性差別」の認識がなかったクラブ側には困惑が広がった。90年近い歴史あるクラブが“外圧”で規則を変更することへの抵抗感も強かった。それを理解するからこそ、組織委などは結論をせかすことなく静かに吉報を待った。

 同クラブの今泉博総支配人によると、説明会を重ねるうち「時代の趨勢(すうせい)に合わせよう」との意見が大きくなったという。海外からも注目を集め「いつまでも突っぱねると『開かれていないクラブ』と思われる」との危機感もあった。

 男女平等に加え、プライベートクラブのあり方にも一石を投じた五輪ゴルフ会場問題は、クラブ側の協力で収束をみた。もっとも、暑さ対策や輸送面などの課題は残る。ここからは組織委などの仕事だ。(森本利優)

最終更新:3/21(火) 7:55

産経新聞

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