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女性の正会員容認 霞ケ関CC総支配人「世界的な流れ」 海外も門戸開放進む

産経新聞 3/21(火) 7:55配信

 2020年東京五輪のゴルフ会場となる霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)が臨時理事会で女性を正会員として認める規則変更したことを受け、同CCの今泉博総支配人らが20日、取材に応じ、理由について「世界的な時代の流れ」と語った。

 この日は理事15人中14人が出席し、変更に必要な全員一致で議決された。海外の名門ゴルフコースでは近年、次々と女性の正会員を認めているという流れを踏まえ、今泉氏は「(霞ケ関CCも)女性の方にもっと道を開くということ」と語った。

 差別を禁じた五輪憲章に抵触するとして、国際オリンピック委員会(IOC)から規則変更を要請されていたが、「五輪とは関係ない」と説明。これまでも内部で女性正会員の容認について「何度か話に出た」とし、「今回のことが考え直すきっかけになった」と“外圧”が決断の理由ではないことを強調した。

 ただ、理事の一人は「一クラブのことが、こんなに大きな社会問題になるとは思っていなかった」と漏らす。時間の経過とともにクラブへの風当たりが強まるリスクを考え、「規則変更するなら早いほうがいい」との意見もあったという。

 2020年東京五輪のゴルフ会場、霞ケ関CCが女性を正会員とすることを認めたが、男女の取り扱いに差がある会員制クラブは他にもある。

 国内屈指の名門クラブで昭和12年開場の小金井CC(東京都)は、女性も20歳以上であればプレーできるが、会員になれるのは35歳以上の男性のみ。同CCによると、設立当時は「CC」と呼ぶのは、英国をはじめ他国では男性のみのゴルフクラブだったという。同CCも「男性の社交場」とする慣習に倣って会員は男性のみとし、そのまま現在に至っている。同CCは「女性を差別しているわけではない」と説明。プライベート(会員制)コースであることを強調し、「外部の声を受けて(ルール変更を)決めるものではない」と語った。

 一方、同6年開場の相模CC(神奈川県)や同7年開場の鷹之台CC(千葉市)は、いずれも男性と同じ所要の条件を満たせば女性も正会員になれるが、「女性からの申し出がない」として男性のみの状態が続いている。

 名門クラブに女性の正会員がいない理由について、日本ゴルフ協会は「家族会員の制度などがあり、現状で女性もかなりプレーを楽しめる。『何が何でも正会員になって日曜・祝日にプレーしたい』という人がいないのでは」としている。

 「公金を入れて施設を整備したというなら批判も分かるが、私たちは会員が互いに費用を出し合って運営している同好会みたいなもの。そこを理解してほしい」。相模CCの担当者は、こう本音を漏らした。

 一方、海外の名門クラブはどうか。マスターズ・トーナメントを開催する米オーガスタ・ナショナルGCは2012年、英国で「ゴルフの聖地」と呼ばれるセントアンドルーズを拠点とするロイヤル・アンド・エンシェント・クラブは14年に女性会員に門戸を開いた。女性会員受け入れを拒んでいるとして、全英オープン選手権の主催者開催コースのローテーションから外された英ミュアフィールド・リンクスも今月に入って女性会員の入会を認めている。

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 東京都の小池百合子知事は20日、「霞ケ関CCの自主的なご英断に敬意を表するとともに、会員の皆さまのご努力に感謝を申し上げます」とのコメントを出した。

最終更新:3/21(火) 8:12

産経新聞

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