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「どう言やいいんや」阪神・金本監督、鳥谷守乱に言葉失った

サンケイスポーツ 3/21(火) 5:00配信

 (オープン戦、ロッテ6-3阪神、20日、ゾゾマリン)鳥よ、またか…。阪神・鳥谷敬内野手(35)が敵地でのロッテ戦に「7番・三塁」で出場して、三回の守備で一塁へ悪送球し、先制点を献上した。オープン戦12球団ワーストタイの5失策目。ベテランの度重なる守乱に、金本知憲監督(48)は「どう言やいいんや」と呆れ、言葉を失った。31日の広島との開幕戦(マツダ)で三塁を守るのは誰なのか、再び混沌としてきた。

 ヤバイ! 予感がした。三回二死三塁。井口の打球が三塁前へ転がる。処理する鳥谷の動きは見るからにぎこちない。一塁送球は案の定、ワンバウンド。原口が捕球できずに痛恨のタイムリーエラー。またしても…。打ち取ったはずが失点になる最悪のパターン。ベンチのムードが一気に悪くなる。

 「去年守っとったからな、三塁は。スローイングか? まあ、そりゃ、どう言やいいんや」

 鳥谷がまた三塁守備で? 報道陣の問いかけに金本監督がいらだちながら、頭を抱えた。

 「どう言やいいんや」

 2度繰り返したその言葉に怒気がこもっていた。怒りを通り越した呆れ、と表現した方が正確か。オープン戦13試合で5失策はワーストタイ。ミスをしたのが、遊撃手でゴールデングラブを4度獲得(2011年、13~15年)した「名手」だから、そのギャップが不満を増幅する。

 悲しすぎる現実は、痛恨失策の直後だった。次打者の打球が再び三塁へ転がる。スタンドの虎党がざわつく。「また、やるんじゃないか?」「大丈夫?」。ファンがそう感じてしまうほど。四回のダフィーの三塁線へのゴロも内野安打にしてしまった。

 「慣れというか…。しっかり練習していかないといけない」

 クールな背番号1は淡々と答えた。確かに昨季は三塁を17試合守ったが、今年のキャンプでは遊撃一本。指揮官にも「二塁も三塁もすぐできます」と話していただけに、屈辱を一番感じているのは本人だろう。守備の崩壊の連鎖が止まらない。前日19日のヤクルト戦(神宮)では上本が九回に2失策。この日も五回二死二、三塁で岩田が暴投。二走・井上の生還まで許してしまった。昨季のチーム失策数97はリーグ最多。今季も16失策で12球団ワーストだ。

 「内野全体がちょっとね。送球ミスもあるし。3月(に入って)そういう不安面でノックを多めに(する)というので、わざわざ鳴尾浜まで(練習に)いったんだけど、成果が出てないというか。久慈コーチ、平田コーチにお願いします」

 笛吹けど踊らぬ-。コンバートがスムーズに進まない状況が、指揮官のイライラを助長する。手をこまねいているわけではない。この日、D5位・糸原健斗内野手(JX-ENEOS)を2軍に送り込んだ。21日から、開幕戦の舞台となるマツダスタジアムでのウエスタン3連戦に出場させるためだ。二、三塁で安定感のある守備を続けるルーキーも有力候補。今はあらゆる手立てを講じて凌ぐしかない危機的状況だ。

 ただ、阪神に鳥谷が欠かせないのは、誰もが分かっている。かつてフルイニング出場を続けていたベテランを、今季は三塁(二塁?)で…。鳥谷抜きに2017年猛虎の進撃はないはずだから。

最終更新:3/21(火) 12:21

サンケイスポーツ

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