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「機能性表示」カップ麺初登場、健康志向は牛丼、チョコにも

産経新聞 3/21(火) 8:49配信

 健康の維持などに効果があるとアピールできる「機能性表示食品」の適用を国から受けた食品が急成長しており、食品各社が商品投入を急いでいる。当初、機能性表示食品は清涼飲料などが中心だったが、ここにきてカップ麺やレトルト牛丼、チョコレートなど、健康に不安を持つ人が敬遠しがちな食品にも広がっているのが特徴だ。

 エースコック(大阪府吹田市)は塩分控えめのカップ麺として平成25年から販売している「かるしお認定 だしの旨みで減塩」シリーズの3商品を20日、カップ麺では初の機能性表示食品としてリニューアルした。

 同シリーズは魚介や昆布などだしの分量を増やすことで減塩を実現。国立循環器病研究センターから減塩と味を両立した食品として認定されている。高血圧の中高年層から人気を集めていることから、血圧を安定させる効果があるアミノ酸「GABA」を配合することで機能性表示食品の適用を受けた。

 パッケージに大きく「血圧が気になる方に」と表示して健康志向をアピールするとともに、価格は従来と同じ123円に抑えた。開発を担当した梅本加恵さんは「減塩だけではない付加価値をつけたかった。流通関係者の反応はとてもいい」と話す。エースコックはリニューアル前の1・5倍の売り上げを目指す。

 一方、牛丼チェーン大手の吉野家ホールディングスは今月6日から、外食チェーンとしては初の機能性表示食品となるレトルト牛丼「サラシア入り牛丼の具」の販売を始めた。

 糖の吸収を穏やかにする働きがある植物由来の成分「サラシノール」を煮汁に配合しており、これまでカロリーが高い牛丼を避けていた血糖値が高い人の需要を見込んでいる。同社公式通販サイトでの販売で価格は10食入り5千円。

 江崎グリコも昨年から腸の中で脂肪と糖の吸収を抑える効果のある食物繊維「難消化性デキストリン」を配合したチョコ「リベラ」(162円)を販売している。チョコを食べることに後ろめたさを感じていた女性を中心に人気を集め、当初計画の3倍以上を売り上げている。

 民間調査会社の富士経済によると、機能性表示食品の適用商品は今年1月時点で600点を超えており、昨年の市場規模は前年の3倍以上となる557億円となった。今後も拡大傾向は続きそうで各社は商品群の拡充に乗り出している。

最終更新:3/21(火) 8:49

産経新聞