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欠勤・遅刻で“罰金”1万円、無給7日間ボランティアも 保育士と違法契約の疑い 姫路こども園

産経新聞 3/21(火) 11:51配信

 兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」(小幡育子園長)が、同市に無許可で定員を超過した園児を受け入れていた問題で、同園が市に提出していた保育士との雇用契約とは別に、一部の保育士との間で遅刻や欠勤をした場合、罰金や無給勤務を科す契約を結んでいたことが21日、市などへの取材で分かった。市は労働基準法違反の疑いがあるとみている。

 市によると、同園は認定こども園移行後の平成27年度から、市に保育士の雇用期間や賃金などを記載した契約書を提出。しかし、この契約書とは別に一部の保育士との間で、欠勤や遅刻をした場合は給与月給から1万円減額すると規定したほか、保育士の休日が園の定める日数より多くなった月は超過日数に応じて給与カット、無断で欠勤した場合は無給で7日間ボランティア勤務、30分以上遅刻した場合は2日間などとする契約を結んでいた。

 市が2月23日、県とともに特別監査を実施した際、園長や保育士から行った聞き取りで判明したという。同園は認定こども園の認定を受けた27年度から年間約5千万円を公費で受給。市に無許可で定員外の園児22人を受け入れていたことなどが判明し、県が近く認可を取り消す方針。問題発覚後の21日、小幡園長は午前7時半ごろ出勤し、訪れた園児や保護者の応対などをしていたが、報道陣の呼びかけには応じなかった。

 姫路市によると、定員46人のはずの同園には0~5歳の園児約70人がおり、室内は暖房が使用されておらず、適温とされる20度を大きく下回る14度になっていたという。また、給食は定員分を分け合っていたため一人当たりの分量が少なく、乳児には1つの茶碗に米飯やおかず、汁物などを入れたメニューを提供。1、2歳児には米飯のほかスプーン1杯程度のおかずしか与えていなかった。

 食べ残しなどを冷凍保存し、1カ月たってから食材として再利用することもあり、監査に加わった管理栄養士が「食育や栄養バランス以前の問題だ」と絶句したという。市に対して小幡園長は「残飯が出るのがもったいないと思い、給食の量を絞っていた」などと話したという。

最終更新:3/21(火) 13:48

産経新聞

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