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【ブラジル】オレンジ果汁輸出急減 欧州向けの減少が響く

サンパウロ新聞 3/21(火) 1:16配信

 ブラジルのオレンジ果汁輸出は2016/17事業年度(16年7月~17年6月)に入ってから急激な落ち込みを見せている。全国柑橘類輸出業者協会(CitrusBR)は15日、16年7月~17年2月までの冷凍濃縮オレンジ果汁の輸出量は前年度同時期に対して16%減の60万5498トンにとどまったと発表した。伯メディアが同日付で伝えた。

 輸出額も10億9100万ドルと前年度同時期に比べて落ちたが、ブラジル国内における供給不足の影響で価格が高騰していることにより、落ち込み幅は7%と輸出量のそれに比べて小さい。オレンジの不作の後、ブラジルのオレンジ果汁のストックは過去最低の水準にまで落ちている。

 同協会のイビアパバ・ネット会長は声明の中で、「いくつかの主要な出荷先への輸出を見て、我々は欧州連合(EU)が数字を下に引っ張っていることに気付いた」と指摘している。ブラジルが輸出するオレンジ果汁の6割以上が向けられるEUへの輸出量は、前年度同時期に対して24%減の38万199トンにまで落ちた。輸出額は6億8650万ドルと同16%縮んだ。

 EUへの輸出が縮小した一方で、米国向けの輸出は伸びた。16年7月~17年2月の米国向けの輸出量は13万3856トンと前年度同時期を5%上回り、額は同23%増の2億4410万ドルに達した。しかし、同協会は米国の市場に関して楽観視しておらず、声明の中で「ニールセンが公表した最新のデータは米国内でのオレンジ果汁の消費がまた縮小したことを示している」との懸念を表明した。

 同協会はさらに、ブラジルのオレンジ果汁輸出にとってあまり重要ではないアジア地域についても触れ、日本への輸出量が2万154トンへと32%落ち込んだ一方で、中国への輸出量は17%伸びて2万1395トンに達したと、まったく逆の動きを見せている二つのシナリオを示した。

サンパウロ新聞

最終更新:3/21(火) 1:16

サンパウロ新聞

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