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ブラジルは世界で8番目に危険 貨物盗難の9割はリオ、サンパウロ

サンパウロ新聞 3/21(火) 1:16配信

 貨物の盗難が社会に与える経済的影響についてまとめたリオ州工業連盟(Firjan)の研究結果は、ブラジルは盗難件数でイラクと並び、貨物輸送において世界で8番目に危険な国であることを示している。同連盟が16日発表、伯メディアが同日付で伝えた。

 貨物輸送においてブラジルよりも危険な国とされたのはシリア、イエメン、リビア、アフガニスタン、南スーダン、ソマリアといった紛争を抱えている国々だ。

 リオ州内においては1時間半に1件のペースで貨物の盗難が発生しており、その件数は2011年以降に激増し3倍となった。同連盟のインフラ研究の責任者であるリレイ・ロドリゲス氏は「絶対数では、リオはサンパウロに次いでブラジルで2番目に貨物盗難が多い州だ。しかし人口10万人当たりの盗難件数は、リオは55件、サンパウロは22件。つまり、リオ州はサンパウロ州よりもほぼ3倍危険だということだ」と説明する。

 アクレ、アマパー、パラナ、ロライマを除く全国各州の公共保安局や社会保護局並びに貨物輸送の業界団体などから同連盟が収集した数字によると、16年にはブラジル全国で2万2551件の貨物盗難事件が発生したが、それらの87.8%はリオとサンパウロの2州で起こったものだ。それぞれの州の件数は、リオが9862件、サンパウロが9943件。全国で3番目に貨物盗難が多かったミナス・ジェライス州では476件だった。

 食品工業企業の経営者で同連盟の副会長を務めるセルジオ・ドゥアルテ氏によると、英国の機関が発表したデータは、貨物輸送においてリオ州とサンパウロ州それぞれが地球上で最も危険な場所の一つに数えられていることは、ブラジル国内の投資キャパシティ及び国外市場との競争力を阻害する可能性があると指摘している。ドゥアルテ氏は「企業家の投資判断には従業員と製品の安全をはじめとする様々な変化要因が考慮される。貨物盗難は真正面から投資判断に影響を及ぼす」と話す。

 同氏はさらに、スーパーマーケット協会のデータによると、リオ州内においては貨物盗難のあおりでいくつかの商品の小売価格がすでに約20%上昇したと強調。貨物の安全の欠如とリオへ商品を送る業者の欠如によって商品の供給が不足する事態に陥る可能性を排除しなかった。

 食品と飲料品が貨物盗難による影響を最も受けているとするドゥアルテ氏は、「業界は最終製品の盗難と原材料の供給という2度にわたって影響を受ける。経済において、欠乏はコストと価格の上昇を招く。産業界は輸送費高による原材料費の上昇と価格上昇の影響を受けている」と説明する。

 リオ州工業連盟の調査では、11年から16年までの間にブラジル全国では9万7786件の貨物盗難が発生し、これらは61億レアル(約2135億円)以上の経済的損失をもたらした。

サンパウロ新聞

最終更新:3/21(火) 1:16

サンパウロ新聞

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