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【WBC】侍ジャパンV奪還へ鍵握る中田翔 昨季苦しんだ“弱点”克服できたのか

3/21(火) 18:30配信

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昨季苦しんだ中田、WBCでは“弱点”克服できているのか

 野球日本代表「侍ジャパン」の一員として第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場している中田翔(日本ハム)が活躍を見せている。だが、昨季の中田はスタメン落ちを経験するなど苦しいシーズンを送っていた。データ的にも、いくつか不振を引き寄せた理由と推測できる問題点が表れている。WBCでの活躍は、それらを克服した上でのものなのかを考えていきたい。

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 昨季の不振につながったと思われるのは、ストレートに対する打撃成績の低下だ。2014~2015年は、ストレートで結果が決したケースだけを集計すると、2年続けて打率は3割超え、14本塁打を記録するなど得意としていた。だが昨季は、打率.220、7本塁打と大きく数字を下げた。本塁打のペースが落ちているだけでなく、ヒットも生まれにくくなっていた。ストレートは全投球の47.2%(2016年パ・リーグにて)を占める球種だけに、それをうまく打つことができないと、どうしても成績は低下してしまう。

高めのストレートに釣られることが多かった昨季

 具体的に、中田がストレートにどのような対応をしていたのかを見ていこう。最初に、中田に投じられたストレートを高さ別に集計し、その結果を整理し図にまとめた。

 投じられたストレートに対し、スイングにいったかどうかを意味するスイング率では、真ん中から低めの高さについては、昨季の中田はNPB平均と同じような数字を記録している。しかし、ボールコースも含む高めでは、昨季のNPB平均48.8%よりかなり高い60.9%と、かなりスイングにいっている。スラッガーである中田は“狙い球”と感じているのだろうか。2014~2015年は51.0%とここまでの開きはなかったので、打席でどんな球を狙っていくかという姿勢で、昨季は多少の変化があったことが推測される。

 次に、投じられたストレートをスイングした際、バットにボールに当てられたかを意味するコンタクト率を見ていく。基本的にストレートは高めのボールのほうが空振りを奪いやすく、低めにいくにつれてコンタクト率は上がっている。

 中田も同じ傾向にあるが、昨季はより顕著で、高めのボールを振った際のコンタクト率は64.1%とNPB平均の72.4%を大きく下回っていた。2014~2015年の76.3%という数字からの低下も気になるところだ。

 とにかく昨季の中田は、高めのストレートに釣られて手を出しがちで、また空振りも多かった。それが対ストレート成績の低下を招いた一因と言えそうだ。

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最終更新:3/21(火) 19:22
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