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中国向け越境EC市場の最新情報+注目すべき現地のプレーヤーまとめ

3/22(水) 8:01配信

ネットショップ担当者フォーラム

近年、ますます存在感を増す中国マーケット。特に拡大する中国オンライン市場には、日本国内からも熱い視線が注がれています。2015年、中国における輸入貿易のうち、輸入ECの市場取引規模は9千億元(日本円で約15兆円)にものぼりました。

ヴァリューズで中国のデータ分析を担当している賈 韶蕾(カ ショウライ)さんに、越境ECの最新動向について話してもらいました。



ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、中国でのネット上のユーザー行動データ・サイト閲覧データをもとに、中国人のネット消費の実態や今後の予測、その背景、越境輸入EC業界内の動向などを『中国越境EC業界研究レポート』にまとめました。レポートのお申し込みはこの記事の末尾をご覧ください。

 

中国の輸入貿易におけるECの浸透率は増加中

―― 中国でECが伸びている要因は何なのでしょうか?

賈:中国のオンライン市場規模は2015年で3兆8,000億元(約62.4兆円)、昨年比37%増を達成しました。商品の充実やサービスの向上、物流システムの発達により拡大し続け、対農村部向けのECと、輸入貿易におけるECが新たな成長ポイントになっています。

特に輸入貿易におけるECが成長しており、EC浸透率は上昇を続けています。2015年には全輸入貿易のうち8.6%を占め、今年2017年は2倍近い15.1%に達すると予測されています。

中国の越境輸入EC市場は、政策に大きく左右されます。特に越境輸入ECに関する施策や規制を実施する「税関総署」の方針によって、新しい業態にプラスになる側面と、規制が強められる側面があるので気を付けなければいけません※。

さらに、現在のECの好調を支えている大きな要因は、中国の中間層人口の増加です。生活水準の向上によって、消費ニーズが拡大し、2015年には中間層に属する人口が1.2億人に達したことが明らかになりました。今後さらに伸びていくでしょう。

また中間層の人口増加による、国内の経済力や消費ニーズの拡大、ニーズの多様化のほか、海外旅行や留学をする人数の増加により、越境消費ニーズが大きくなったということもあげられます。

全体として、消費意識の高まりに加え、商品・品質の多様性が求められるようになりました。特に20代~30代が中心となって、品質そのものや、食品の安全を追求するようになったことが指摘されています。

また、価格に対する感度が下がっていることも近年の特徴とされていますね。

 

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