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【為替見通し】FOMCの利上げでなぜ円高進展?

3/22(水) 7:15配信

投信1

為替市場は2017年3月の2大イベントと言われた雇用統計を3月10日に通過し、15日にはFOMC(連邦公開市場委員会)も終えました。

FOMCでFRBは予想通り利上げを決定しました。しかし、利上げ数字・利上げ回数・FRBイエレン議長のコメントのいずれにもサプライズはなく、為替市場は大きく反応せずに終了しています。

今回はこうした動きのおさらいとともに、3月20日の週の為替市場について概観します。

雇用統計に続きFOMCもサプライズなし

まず、3月10日の雇用統計は事前の予想通り強めの数字が出て、為替市場には大きな影響を与えませんでした。そして先週14~15日のFOMCを迎えることとなります。

2月下旬頃から3月のFOMCでの利上げの可能性が急に高くなっていましたが、予想通りFOMC後にFRBはフェデラルファンド(FF)の金利誘導目標を0.25%ポイント引き上げ0.75~1%のレンジに設定すると発表しました。

利上げ自体は米国経済の好調を背景としてのもので、金融市場に対し将来的に大きな影響を与えます。しかしながら、目先は既に利上げを織り込んでいた為替市場は、利上げに対しそれほど反応はしませんでした。

利上げ自体は確定的な状況下で、2017年内の利上げの回数が注目を浴びていましたが、年内の利上げは3回という予想は今回のFOMC後も変わっていません。FOMC後に行われたFRBイエレン議長のコメントにおいても、これまでのFRBの方針から外れるような発言はなく、FOMCはほぼ市場の予想通りの展開となりました。

ただし今後は、アメリカは着実に景気回復が進んでいることから、リーマンショックを契機に膨らんだFRBのバランスシートの縮小(テーパリング)の議論の方向が注目される見込みです。

FOMC後、ドル円は1円以上の円高に

FOMC後の金利引き上げ発表を受けて、ドル円(USD/JPY)は114.50円付近から113.30円に約1.2円の円高となりました。

13日(月)、14日(火)に約0.5~0.7円前後の値動きしかなかったため、大きな値動きのように感じられますが、1円程度の値動きであり、それほど大きく動いたとは言い難い状況です。ただしFOMC後の下落の後、17日(金)に再び円高が進みUSD/JPYは112円台に突入しています。

FOMCの利上げを契機とした円高がこのまま継続するのか、それともどこかのタイミングで反転し再度円安方向に向かうのか、今後注意を要する状況となっています。

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最終更新:5/31(水) 10:00
投信1