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<船橋ホテル女性殺害>男に懲役13年6月 被害者の写真“放棄”拒否?

3/22(水) 11:00配信

千葉日報オンライン

 千葉県船橋市のホテルで昨年7月、同市の宇津木千華さん=当時(28)=の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた茨城県筑西市、無職、長沢義勝被告(36)の裁判員裁判で、千葉地裁(金子武志裁判長)は21日、「別れ話を切り出され、他の男性に渡したくないと思い殺害した。動機は短絡的で身勝手」として、懲役13年6月(求刑・同15年)の判決を言い渡した。

 金子裁判長は判決で「後ずさりして逃げる被害者に馬乗りになり、抵抗を押さえつけるまでして首を圧迫し続けた」と犯行態様を非難。「被害者は28歳の若さで将来を奪われ、最愛の娘の成長も見守ることができなくなった」と指摘する一方、「自首して不利な事実も進んで供述するなど、反省の態度を示している」と量刑の理由を説明した。

 うつむき、立ち尽くすようにして判決に聞き入った長沢被告。金子裁判長が「人の気持ちに向き合えていなかったのが原因。身勝手な考え方をもう一度見つめ直して」と諭すと、力なくうなずいた。

 判決によると、長沢被告は昨年7月25日夕~翌26日午前、ホテルの客室で抵抗する宇津木さんの首を両手で絞め、腕を膝下で押さえ付けて頸部(けいぶ)圧迫により窒息死させた。

◆被害者の写真、手放すこと認めず

 公判では、判決言い渡しに先立ち弁論が一時再開、被告人質問が行われた。長沢被告は、検察側から宇津木さんらが写る写真データ入りのSDカードの所有権放棄を求められたが、押し黙ったままデータを手放すことは認めなかった。

 検察側から「答えるつもりはないのか」「ご遺族の気持ちを考えても、データは残しておきたいのか」と繰り返し問われても、うつむいたまま無言を貫いた長沢被告。金子裁判長が「答えないということか」と問うと、消え入りそうな声で「はい」と答えた。